第1回：ASANA/アサナ（ポーズ）

	【やり方】 �@壁と平行に体をつけて座る（写真下）�A両足が壁に、背中は床につくよう手を使ってゆっくり体を倒す。両足を揃え、かかと＆尾てい骨を壁につける �B手のひらを上に向け、腕を楽にして、頭・首・両肩を床につける �C目を閉じ深呼吸を。3〜4分程度から始め、心地よく感じる長さに調整 【注意】生理中は行わないこと 【効果】血圧や腎臓機能の調整、耳・目・ストレスによる頭痛の治療、動悸・息切れ・ぜんそく・関節炎・消化不良・吐き気の緩和など

「ヨガ」と聞いて何を想像しますか？本来のヨガとは、自分自身を痛め苦しめることが目的ではなく、「暴力や盗みはいけません」、「奉仕する精神や知恵を身に付けることが大切」など、生きていく上で基本的なことを教えてくれるもの。そこで意識を内側に向け、まずは自分と向き合い、自己を知ることが大切なのです。

　目まぐるしく動くベトナムの日常生活では自分が思っている以上に心も体も疲れています。体と心は密に繋がっているので、全身を使って行うポーズ「アサナ」で体の調子を整えれば、心の平穏さも取り戻せます。「アサナ」＝「運動」ではなく、本来の意味は「深く静かな呼吸と共に心地良く体勢を保つ」こと。「心地よく」がキーポイントです。周りと比べて力んで息を止め、どこかを痛めては意味がありません。大切なのは、ゆっくりと深い呼吸で体内の血と気の巡りを改善し、全ての細胞と神経に沢山の生命力（プラナ）と酸素を届けること。その結果、体と心がバランスの取れた健康な状態に整っていくのです。まずは「ヴィパリタカラニ/Viparita Karani」ポーズで心地よさを体感してみてください。

（2008年11月号/ 2008年11月13日 木曜日 21:12 更新）