[教授お勧め見学コース]
�D龍の家

　龍の階段を上った奥にある建物は、フランス人が植民地時代に建てた2階建ての家屋で、フランス軍の本拠地とされたもの。ベトナムがディエンビエンフーの戦いに勝利した後はベトナム軍の所有物となり、2004年にハノイ市に手渡されるまで、この建物はベトナム軍の本部として使われた。なお「龍の家」との呼び名は、建物前に龍の階段があったことから付けられたとか。

[教授お勧め見学コース]
�E秘密基地

　龍の家に入り、中央を奥に進むと突如現れる地下への階段。約45段、深さ約9メートルの地下へと続くその先には、大小2つの秘密の会議室がある。ここは龍の家がベトナム軍の所有物になった後、ソ連（現ロシア）の支援により作られた地下壕。入り口に据えられた重厚な巨大扉はソ連製で、ハノイで唯一原爆にも耐えうる場所だという。また地下室からは地下道が掘られ、遠く17キロ先のハドンの街まで繋がっているという、これぞまさに秘密基地。

[教授お勧め見学コース]
�F秘密基地から地上へ

　地上へ出たところにあるもう一つの建物には会議室や展示室があり、ベトナム戦争当時の戦略図や写真を見ることができる。会議室にはディエンビエンフーの戦いで活躍し、今も健在のザップ将軍の席も残されている。

[教授お勧め見学コース]
�G小さな裏の龍

　王宮めぐりのラストは「あっ、こんなところにも龍…」と、龍の家のちょうど裏側にひっそり佇む小さな龍の階段で締めくくり。今回、特別公開されている場所以外にも、15世紀レ王朝時代の「端門」、1805年〜1812年頃に建てられた「フラッグタワー」、1805年に作られ現存する唯一の城門である「北門」や仏領時代に復元された「後楼（別名：女王宮）」など、数多くの見どころが近くにあるので、ぜひ一緒に見学してみてほしい。

←前のページ

（2005年4月8日 金曜日 10:28更新）