New 2025.05.02

【スケッチ特別インタビュー】ベトナムは“運命の土地” 人とつながり、成長できる場所

【スケッチ特別インタビュー】ベトナムは“運命の土地” 人とつながり、成長できる場所
2024年10月に本誌で実施した「読者アンケート」で、「ベトナムスケッチ特別インタビュー記事」に当選した小舘愛さん。2度目となるベトナム駐在生活を公私ともに満喫している。「毎日が楽しい」その秘訣について話を聞いた。

小舘 愛
Kodate Ai

栃木県出身。東北大学大学院修了。新卒入社した大手食品メーカーで4年目にベトナム・ホーチミン市に赴任。その後、カーボンニュートラルソリューション事業などを行う日系専門商社レカム(RECOMM)に入社し、再びベトナムへ。日系企業向けの法人営業を担当し、月に数回は野球の試合で汗を流す

飲み会はファムビッチャン(Pham Viet Chanh)通りの店に行くことが多く、とくにロッジ(Lozzi)がお気に入り

自身の裁量が増えて
価値観や視野が広がった
「人と会うことが大好きです。いろんな業種・世代の人と話せるのが楽しくて、飲み会にもよく参加しています(笑)」

くるくると表情を変えながら、いきいきと話すのは、小舘愛さん。大学院を修了後に大手食品メーカーに入社し、商品開発を担当。入社4年目で初めての海外駐在地となるベトナム・ホーチミン市へ赴任した。

「発展していて、人々も前向きで笑顔。みんなが頑張りながら明るく過ごしている空気感が心地よくて、私も自然とエネルギーをもらえました。大きなプロジェクトに携わることで、自分の開発した商品が、最終的に世界に輸出される面白さも体感できました」

約2年半の駐在を経て1度はカナダに滞在したものの、「またホーチミン市に戻りたい」との思いが強まり、再びベトナムへ。現在は日系専門商社で、工場向けのLED照明や空調設備の省エネ提案を行うB2B営業に挑戦中だ。

「前職では営業経験がなかったのですが、テレアポでも気さくに会ってくださる方が多くて、ありがたいですね。電気代・CO2削減に貢献できる製品が多く、お客様のお役に立てている実感もあります」

ベトナムで働くようになり、自身の裁量も増えた、と目を輝かせて話す。

「いろんな案件を任されるようになって、会社全体を見る視点が持てるようになりました。価値観や視野が大きく広がったと思います。もちろんうまくいかないこともありますが、さまざまな経験が人としての成長につながっている。すべては自分の気持ち次第。そういう機会を楽しむのが大事だと思っています」

ポジションはセカンドが多く、2番打者。「ゆっくり投げてくれるのもありますが、結構ヒットを打ちます」

終電がなくても帰れる
「呑んべえにとって最高の街!」
小舘さんはプライベートでも、ベトナム暮らしを満喫中。ビンズオン省で月2~3回ある野球部の試合のほか、飲み会は週5ペースで参加している。

「業種も年齢も役職も関係なく、人間関係が近くて、気軽に誘い合える空気が好きです。いろんな人とつながれるコミュニティがあって、お酒も安いし、終電を気にしなくていいですし(笑)」

不安よりも楽しさのほうがずっと大きかったという彼女は、こう結ぶ。

「ベトナムが初めての駐在先で本当によかった。すごく自分に合っていて、まるで運命のように感じています。この先も長くいたいし、ベトナムに貢献できることがないかを模索中です」

飲み会のない日は、近所のご飯屋さんで夕食をテイクアウト