道端に座って荷物を仕分け＆分配ベトナムでの独特な配送スタイル

アパートやビル、学校などの周辺
配送スタッフのやりくりあれこれ

　近年、オンラインショッピングの需要が高まり、それに伴い配達員の数も増えているベトナム。学生アルバイトや、社会人・主婦の副業などで働き手が賄われている職種だが、限られた時間内に効率よく商品を配達するため、さまざまな工夫がなされている。

　たとえば、アパートやビル、大学の寮など、ほぼ毎日同じ住所に注文が集中する配達の場合、配達員が道端に敷物を敷いて配送物を並べ、決まった場所に座って電話で受取人を呼び出している。そのほうが、配達員・受取人の双方にとって、無駄な待ち時間もなく、効率がよいのだという。

配達員でごった返すピーク時でも
すぐに自分の注文を受け取るには？

多数の配達員と受取人がごった返す中、お目当ての配送物を見つけるのは、なかなか骨が折れる。不慣れな配達員だと、見当違いの場所でぼーっと突っ立っていたり、手当たり次第、通行人に突撃をくり返したりしている場合もある。時間の無駄でもあり、双方にとってなかなかのストレスだ。そこでポイントになるのは、配達員が到着を知らせる電話。待っている場所の詳細、乗っているバイクの車両番号など、可能な限り細かく打ち合わせるのが秘訣だ。

　また、気の利いた配達員の場合、自身の電話番号の末尾3桁を記載したプラカードを持っていることもあるので、それを手がかりに探すと見つけやすい。