メトロ3号線で出発! ハノイの魅力を再発見

メトロ3号線で出発! ハノイの魅力を再発見

メトロ3号線で出発! ハノイの魅力を再発見
2024年8月、ハノイメトロ3号線(ハノイ駅~ニョン駅)のカウザイ(Cau Giay)駅からニョン(Nhon)駅まで8.5kmの区間が正式に運行を開始した。市民の期待を集める新しいメトロに乗って、ハノイの新しい息吹を求め、街に繰り出そう !

ハノイ市の中心部と西部を結ぶ

どんな特徴がある?

運行時間は5時30分から22時まで、発車間隔は10分ごと。キムマー(Kim Ma)駅~ハノイ駅間の地下路線は、2027年ごろに完成する見込み

 2009年から建設が始まったこの路線は、フランス政府やアジア開発銀行などからのODAと国内資金で建設コストが賄われている。都心のホアンキエム区ハノイ駅と、発展途上のバックトゥリエム区ニョン駅を結ぶ路線で、全長12.5km。都市部の4kmは地下を走り、カウザイ駅~ニョン駅までの計8駅、8.5kmの区間は高架鉄道となっている。カウザイ区はベトナム交通運輸大学、ベトナム国立大学など多くの大学があり、通勤通学人口が多いエリアだ。メトロの利用客が増えることで、交通渋滞の緩和が期待されている。

ハノイらしいデザインのトークンを発見。1日券、月間パスなども!

チケットを購入しよう

単券は、最短区間で8000VND、全区間で1万2000VND。乗車回数制限なしの1日券は2万4000VND。月間パスは20万VND。6歳未満と60歳以上は乗車無料

 トークン型の単券は、ベトナム初の大学である文廟国子監(Van Mieu Quoc Tu Giam)のシンボル「奎文閣/Khue Van Cac」の浮き彫りが特徴だ。単券は購入後20分間のみ有効なので要注意。単券と1日券は、チケットカウンターまたは英語表示の自動販売機で購入できる。

 各駅には月間パスの登録案内ブースがあり、申し込みから受け取りまでに3営業日が必要。毎月1日~20日までは当月分、21日以降は翌月分が販売される。

Information

ハノイメトロ/Hanoi Metro

ハノイ市民、待望の新電車に乗車

実際に乗ってみた

車両内は白色に塗装され、明るく感じられる。目的地のアナウンスはベトナム語と英語で流れるほか、次の駅の情報が表示される電光掲示板もあるので、ご安心を

フランスの鉄道車両メーカー、アルストム(Alstom)社がデザインした電車に乗ってみた。稲穂の緑とドラゴンフルーツのピンクで塗られた4両編成だ。

 新しい電車の運行開始に伴い、通学や通勤の人々だけでなく、好奇心から乗る人も多いよう。高齢者や子どもを連れた家族の姿もあり、これまで電車に乗ったことがない人々がワクワクしている様子が印象的だった。乗客に写真を撮ってもらう人も見られ、ハノイの若者たちの新しい人気スポットになるだろう。走行は非常にスムーズで、車窓からは、高層ビル群や高速道路を眺められる。

駅近くの人気なスポットはこちら。ぶらり、途中下車の旅!

観光スポットをチェック

毎日8時~18時までは自由に出入りできる。旧暦の1日と15日は、参拝時間が延長される。参拝には、愛を象徴する5本のバラが欠かせないとされている

 カウザイ区の高層ビル群に囲まれた場所にある古刹ハー寺。ベトナムの李朝時代(1009~1225年)に建てられたとされ、正確な建設年は不明で、何度も破壊と再建を経て現在の姿になった。
 境内では、若者たちが熱心に祈る姿が見られる。実は、このハー寺は縁結びのご利益が高いとされ、周辺の大学生や独身者が恋愛成就を願って訪れることが多いのだとか。日本人にもご利益があるかも?「ハー寺/Chua Ha」駅下車徒歩約5分。

Information

ハー寺/Chua Ha

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