2024.02.01

豊かな1年を祈るために。

踊る!ベトナムの麒麟・獅子・龍

踊る!ベトナムの麒麟・獅子・龍
旧正月テト(Tết Nguyên Đán)や中秋節(Tết Trung Thu)をメインに、開業、誕生日、結婚式などの祝い事でも目にするベトナムの獅子舞。力強いライオンを聖獣としてあがめたことに由来するインド発祥の獅子舞は、チベットや中国を経由して各国へと伝わり、そこで独自の発展を遂げていった。獅子や龍の動きの意味を知り、今年の旧正月の獅子舞を一段と深く愉しもう。

※記事の情報は2023年12取材時点のものです
※店舗等の都合や現地情報により内容が異なる場合があります
参考資料:Tap Chi My Thuat Viet Nam, Tap Chi Kien Truc, Bao Chinh Phuなど
目次

ベトナムでは、麒麟・獅子、龍が踊る!

伝統文化でみる獅子舞

獅子舞は悪霊を追い払い、幸運をもたらすことから、ベトナムの旧正月テト、中秋節、開業などの祝い事に獅子舞が登場する。獅子だけではなく、麒麟と龍の3つの聖獣が登場することから、 「麟・獅・龍舞/Múa Lân-Sư-Rồng」と呼ばれる。ほかにも、蛇村レマット(Lệ Mật)村の蛇舞(Múa Rắn)や、聖獣の猊の猊舞(Múa Nghê)があり、昔から伝統行事と深い関わりがある。

中国の南部獅子に由来 - ベトナム獅子舞の成り立ち

獅子舞発祥の地はインド。力の強いライオンが神秘的な力を持つ“聖獣”として崇められ、宗教行事としての舞いが獅子舞の原型となった。その後、獅子舞はインドと交易が盛んだったチベットや中国、韓国へと、より象徴的な形で伝わり、それぞれの地域で独自の進化を遂げていった。

ベトナムには、優雅で柔らかな動きで芸術性の高い中国の「北方獅子舞」ではなく、武術拳法家が獅子を退治したときの動きを表現した「南方獅子舞」が伝わった。これは中国武術のカンフー(功夫)が基礎となっており、獅子舞の演者には武術の基本動作ができることが求められる。ベトナム国内でも、主に南部の華人街に拠点を構える武術館が獅子舞団として活動している。北部での祝い事には、富と権力を象徴し皇帝のシンボルでもある「龍舞」が一般的。また一般的に、麒麟と獅子は同じものとして扱われることが多い。

獅子舞の起源の伝説

獅子舞の起源には諸説あり、「ニアン」の話が有名だ。雄牛の体と、獅子の頭をもつ獰猛な怪物のニアン(Nian/年獸)は、海や高い山に住み、毎年の正月に各村へ来て、子どもをさらっていた。ある年、ついに獅子がニアンを倒し、これを追い払った。翌年に再びニアンがやってきたとき、獅子はいなかった。そこで、村人たちは獅子に似せた衣装を作り、2人でそれを使って追い払った。ニアンは大きな音や赤色を嫌ったため、旧正月には太鼓などの楽器や、爆竹の大きな音を鳴らし、赤い服を着るという。

麒麟舞の起源の伝説

麒麟が初めて出現した3000年ほど前、それは毎年、陸地に現れ、人や動物を捕らえ、遠く離れた村々にも恐怖を広げていた。村民を救うために、弥勒菩薩が土の神の翁地(オンディア/Ông Địa)に変身してやって来た。翁地は満面のやさしい笑みを浮かべ、霊芝(Linh Chi)を麒麟に食べさせるよう導いた。すると人喰いだった麒麟は、キャベツや果物を好む、やさしい草食動物になったという。霊芝を食べた麒麟は純粋な心をもち、村民に楽しませるために踊った。その後、翁地は麒麟を天に連れて帰ったという。

ハンチョン版画 - Tranh Hàng Trống

輪郭を木版画で印刷し(墨版)、その輪郭の中に色付けをした版画で、17世紀ごろからハノイ旧市街のハンチョン通りで制作されてきた。祭礼用のほか装飾的な花鳥画が多く、ハノイの旧正月には欠かせないものだった。テーマは白虎や鯉など精神・文化を象徴するものが主で、『4人の女性音楽家/Tố Nữ Đồ/素女圖』や、『五匹の虎/Ngũ Hổ』などが有名だ。

©Le Dinh Nghien
「中秋節/Trung Thu」の麒麟舞の風景を描いた絵

©Le Dinh Nghien
昔の北部の祭りにおける「龍舞/Múa Rồng」の風景を描いた絵

ドンホー版画 - Tranh Đông Hồ

ベトナム版画の歴史は11世紀頃始まり、最盛期を迎えたのが17世紀。福を招くため旧正月に家に飾る「年画」として発展し、獅子舞や龍舞を描いた作品もある。バックニン(Bắc Ninh)省ドンホー(Đông Hồ/東胡)村の伝統工芸であり、かつては各家庭が代々伝えてきた版木で版画を刷っていたが、現在はわずか1軒のみでしか制作されていない。

ネズミの龍舞(Chuột Rước Rồng)。平和、良い天候、人々が豊作で平和で豊かな生活を送れることを願う。役人への賄賂を風刺した有名な版画『ネズミの嫁入り/Đám Cưới Chuột』と共に飾ると、“平和な生活”が手に入るとされる

カエルの麒麟舞(Cóc Múa Lân)。『ネズミの龍舞』の版画との対になっている作品。麒麟舞は繁栄をもたらすという願いが込められている

奉麟(Phụng Lân)。中国では麒麟の頭に角があるが、この絵には角がない。ベトナムでは「獅子」が「麒麟」と呼ばれることがあり、これも実際には麒麟ではなく獅子舞だとされる。また、この聖獣が獅子頭と犬体をもつ「猊/Nghê」とする説もある

迎龍(Rước Rồng)。ベトナム北部の春の伝統祭りでの龍舞の様子を描いた作品

水上人形劇- Múa Rối Nước

水上人形劇が生まれたのは、ベトナム北部にある紅河デルタ地帯の水田。当初は農閑期の農民の遊びとして始まり、人形を動かす仕組みを水の中に隠して行うという工夫が生まれた。村のお祭りなどで披露され、11世紀頃には宮廷で上演されていたという記録もある。水上人形劇の国立劇場が設立されて広まり、200以上あるうち最も面白いとされる16演目が主に上演されている。そこには、「獅子舞」と「龍・獅子・鳳凰・亀の舞」の演目も含まれる。

©Nha Hat Mua Roi Thang Long
コミカルな動きに目が離せない水上人形劇。獅子が水上でも楽しく踊る姿は必見

かつて水上人形の動かし方や作り方は門外不出だった。嫁ぎ先の家族に知られないよう、娘には人形の動かし方も作り方も見せないというのが当たり前だった

各キャラクターの特徴を知ろう

獅子舞徹底解剖

ベトナム語で獅子舞は「麒麟・獅子・龍舞/Mua Lân Sư Rồng」と、3つの聖獣が登場する。ベトナム北部は龍舞、南部では獅子(麒麟)舞が多く、さらに山岳民族には独自の獅子も存在する。獅子舞の由来に関連する聖獣、人物、楽器を知り、動きの意味などを見極めてみよう。

吉兆のシンボル
【麒麟】Kỳ Lân

龍の頭、角、犬の耳、ラクダの額、悪魔の目、獅子の鼻、馬の体、鹿の足、牛の尾、そして鯉の鱗を持つ想像上の動物。獅子のバリエーションであり、より強さを生み出し、神聖さを明らかにするために、複数の動物の一部を組み合わせて形作られている。ベトナムでは麟は聖獣として住宅、塔、お寺など多くの種類の建築物に現れ、さまざまな位置に装飾されている。中国文化に由来したので、「外国聖獣」として知られるが、ベトナムの四聖獣の1つだ。中国・漢時代の言語学者の許慎(Hứa Thận)によると、麒麟はオスの「麒」とメスの「麟」の夫婦を指し、麒麟夫婦は、草や生き物を踏みつけない慈悲深い動物と考えられている。ベトナム文化にはメスの麟だけがおり、麒はいない。 

麒麟と混同されている?
【獅子】Sư Tử 

©Nhon Nghia Duong

力と強さの象徴である獅子はもともと仏教の聖獣とされた。仏教の伝説によると、獅子はは仏陀の前身。獅子の力は仏の力を象徴し、釈迦の説法は獅子の咆哮に喩えられて「獅子咆哮」と呼ばれ、仏陀の座は「獅子座」と呼ばれる。建築では、獅子・狻猊の象は門、宮殿の門、共同住宅、寺院、寺の道路の両側、霊廟などの壇上に置かれ、神聖な場所を守る。ベトナムには2種類の「獅子」が存在し、獅子舞に登場するのは中国から伝わった聖獣の獅子(Sư Tử)。一方、ベトナムのオリジナル聖獣は「狻猊/Toan Nghê」と呼ばれ、獅子の頭、犬の体をもつ。香りが好きとされ、香炉にもよく刻まれている

帝王の象徴
【龍】Rồng

©Tu Anh Duong

龍は熱帯東南アジアの沼地に生息するワニ、またはインドの伝説に登場する神の蛇をイメージしたものとされる。蛇の脚、五色の鱗、ラクダの頭、鹿の角、悪魔の目、牛の耳、蛇の首、虎の足、鷲の爪、そしてワニの腹の形をもつ。龍の関節が奇数であることは縁起が良いと考えられているため、龍舞9、11、13、さらには29の関節をもつ龍もよく作られる。また体の色にも意味があり、赤は力と幸運を、金銀は力と富、金と銀を、青色は平和と力をもたらすとされる。全長は通常最大30mほどで、10~15人の演者が1~2mの棒で持ち上げて演じられる。

【タイー族とヌン族の猫獅子舞】

©Lang Van Hoa Cac Dan Toc Viet Nam

ベトナム北西部のランソン省(Lạng Sơn)に多く暮らすタイー(Tày)族とヌン(Nùng)族が毎年の春に開催するロントン(Lồng Tồng)祭りには、ユニークで典型的な地方文化形式である麒麟舞(Múa Ky Lằn)が欠かせない。ライオン、トラ、ネコの顔を組み合わせた「麒麟/Ky Lằn」が特徴で、「獅子猫舞/Múa Sư Tử Mèo」とも呼ばれている。

カラフルな猫獅子の踊りを中心に、剣などの武器を使った民族武術の演武や型が演奏に合わせて披露される。演じ手には健康、持久力、手先の器用さが求められるだけでなく、トラ、ネコ、ライオンのそれぞれの性格、姿勢、行動をよく理解し、それぞれの特徴を表現しながら活気的に踊る想像力も必要とされる。

【太鼓】Trống

かつてテトや開業・起工式の際には、爆竹が鳴らされることが多かった。しかし、1995年に政府の許可なく爆竹を鳴らすことが禁止されて以来、爆竹の代わりに太鼓が使われるようになった。一般的なサイズは50〜60cm、天然ジャックフルーツの木で作られ、8つの太鼓は繁栄を、9つの太鼓は永遠を、10の太鼓は繁栄と幸運を象徴する。

【銅鑼】Chiêng Đồng

太鼓のリズムと調和する役割を果たす銅鑼は、銅素材の円盤で、枠や紐で吊るして、バチで叩いて大きな音を出す。基本の直径は35cmで、鳴り響く音は良い知らせを象徴しており、セレモニーの始まりなどに太鼓と一緒に用いられる。

【銅鈸】Chập Cheng, Xã Đồng

直径20~32cmの銅製のシンバルで、中高になった円盤の真ん中に紐をつけ、2つの円盤をなり合わせて音を出す。こちらもその音が縁起が良いとされており、獅子舞には欠かせない楽器だ。

いったい何者!?
【翁地】Ông Địa

©Tu Anh Duong

麒麟を草食動物に変えた弥勒菩薩の化身。ふくよかな顔に大きなお腹で、団扇を振りながら満面の笑みを浮かべている。麒麟(獅子)と戯れたり、来客を楽しませながら踊る。土公(Thổ Công)、土地(Thổ Địa)、土地公(Thổ Địa Công)、翁地(Ông Địa)、翁公(Ông Công)、神坦(Thần Đất)、土神(Thổ Thần)など多くの名称がある。

麒麟を草食動物に

龍獅団

獅子舞の動きは、カンフーの動きが基本となっていることから、華人が多く暮らすベトナム南部には、武術家や武術館が主体となって運営する龍獅団(麒麟・獅子・龍舞団)が多く活動している。ベトナム国内のイベント参加だけに限らず、国内外の競技大会にも多く参加しており、その活躍ぶりは目覚ましい。祝い事で依頼するときの参考にぜひ。

複数のギネス記録をもつ女性龍獅団

トゥー・アイン堂芸術龍獅団
Đoàn Nghệ Thuật Lân Sư Rồng Tú Anh Đường Thành Phố Cần Thơ

13~29歳の団員70人が所属し、うち女性が18人。国内の龍獅団に女性団員がいないことに気づいたルオン・アン・ドゥオン(Lương Ấn Đường)団長が、2008年に14~28歳のさまざまな職業の女性を集めて設立。テコンドー師範であり、大学の専門が体育だったことから、スポーツ選手の選考基準を入団基準としている。柔軟性と器用さを兼ね備えた女性龍獅団ならではの演技に定評がある。7mの柱を登るなど数々のギネス記録をもつレ・イェン・クエンさんは経験17年のベテランで、2024年1月現在、すでに13mまで達成している。

数々の記録を保持するレ・イエン・クエン(Lê Yến Quyên)さんと、ドゥオン団長

5つのベトナムギネス記録と2つのアジアギネス記録を保持 ベトナム
・高さ7mの柱の上で獅子舞をするベトナム唯一の女子演舞団員
・梅花椿の上で獅子舞をするベトナム唯一の女子演舞団   
・ベトナム唯一の女子獅子舞演舞団など  
アジア
・最も高い柱の上で獅子舞をするアジア唯一の女子演舞団   
・梅花椿の上で獅子舞をするアジア唯一の女子演舞団員

Information

越南周館仁義堂龍獅團
Đoàn Lân Sư Rồng Nhơn Nghĩa Đường Việt Nam

中国広東省出身で東洋医学を実践し、華人街チョロン(Chợ Lớn)に来た武道家ルウ・ハオ・ルオン(Lưu Hạo Lương)師範は、中国拳法の中外周家兼を教えるために1936年に「周館仁義堂獅子舞団」を設立。その後、長男のルー・キエム・スオン(Lưu Kiếm Xương)さんが1970年に「越南周館仁義堂龍獅團」を立ち上げた。

2007年アセアン室内競技大会(マカオ)の「ボールで遊ぶ獅子/Sư Tử Hí Cầu)種目で銅メダル、第5回国際獅子舞競技会(福建省)銅メダル、第3回アジア選手権(バリ島)で銀メダルなど、競技会でも多くの実績がある。現在、ホーチミン市には約40人の団員が常駐し、残りはベトナム各地を旅して、「仁義堂」の名前で獅子舞を教えている。

©Tu Anh Duong

踊りに種類がある!獅子舞の演目 麒麟や獅子、龍はランダムに踊っているわけではない。古くから伝わる演目では、悪霊を払い幸せをもたらすという獅子舞の役割を強調したものが多い。代表的なのが、獅子と龍が、互いに威嚇し合いながら戦う「獅子舞と龍舞の戦い」や、獅子が悪魔を退治する 「獅子舞と悪魔の戦い」 などだ。

対して、 近年になって新たに作られた演目は、獅子舞のダイナミックな動きや華やかな衣装を活かした、エンターテインメント性の高いものが多い。 獅子舞が太鼓に合わせて、ダイナミックな動きを披露する「獅子舞と太鼓の演奏」ほか、獅子舞が花火や音楽に合わせて、華やかなパフォーマンスを披露するものがある。

また国内外では獅子舞の競技会が開催されており、各獅龍団がその腕を競う。演目には、梅の木に見立てた高さ1.2~2.5mの21本の鉄柱に上る「梅花椿/Mai Hoa Thung」、1人の演者が竹や鉄製の柱に上って高さを競う「麒麟の柱登り/Lân Lên Cây Hái Lộc」などがある。

Information

住所:78, 14 St., An Lac Ward, Binh Tan Dist., HCMC
電話:090 888 2003
料金:1~2匹の獅子舞、お祭りの雰囲気のみ演じる場合は、200万~900万VNDほど。 獅子舞と龍舞の両方を1 時間以上演じる場合は1000万VND以上など
Facebook: @nhonnghiaduongyunyeetong

その他の獅子舞団

聯義堂龍獅団
Đoàn Lân Sư Rồng Liên Nghĩa Đường

1923年にフエン・トゥアン(Huỳnh Thuận)さんが立ち上げた、ホーチミン市で最も長い龍獅団。現在の団長は6代目で、15~30歳の60人が在籍。1995年にホーチミン市の獅子舞大会で1位、2012~2014年はパークソン(Parkson)主催の獅子舞春大会で3年連続優勝した。

Information

越南衡英堂龍獅藝術團
Đoàn Lân Sư Rồng Hằng Anh Đường

代表のルオン・タン・ハン(Lương Tấn Hằng)さんは40年近く活動しており、継続的に新しいパフォーマンスの創作を続け、フォークアーティスト(2007年)と功労芸術家(2015年)の称号を授与された。弟子たちがフランス、ノルウェー、アメリカ、ドイツなどで麒麟・獅子・龍舞団を設立している。

Information

獅子舞がみられる伝統祭り

会社の開業や周年などのほか、伝統行事や祭りでも獅子舞は欠かせない。まずは今年のテトに、街中や旅行先などで獅子舞を観賞してみよう。

【旧正月テト】
Tết Nguyên Đán

- 全国
- 旧暦1月1日~3日(2024年2月10日~12日)

@Doan Lan Su Rong Nhon Nghia Duong Vietnam

旧正月を迎える前に自宅の問の前に行う獅子舞が家々を訪れ、人々は獅子舞に米や餅などの供物を捧げて1年の幸せを祈る。新年には集会場や市場、ホテルなどの各所で獅子舞が披露される。

【フオン寺祭り】
Lễ Hội Chùa Hương

- ハノイ・ミードゥック(Mỹ Đức)県
- 旧暦1月6日~3月15日
(2024年2月15日~4月23日)

@Tap Chi Dang Cong San Vietnam

ベトナム三大聖地の1つであるフオン(香)寺で、本尊の観世音菩薩に平和と幸福を祈る祭り。獅子舞のほか、神輿行列、法要、舞踊、伝統音楽、民族遊戯などが披露される。

【ジンコー祭り】
Lễ Hội Dinh Cô

- バーリア・ヴンタウ省ロンハーイ
(Long Hải, Bà Rịa-Vũng Tàu)
- 旧暦2月12日(2024年3月21日)

@Bao Ba Ria Vung Tau Online

釣魚祭りとクジラ祭りが組み合わさった、漁師によるベトナム南部最大の水上祭り。ヴンタウで水死した女性の魂を祀るため2日前からランタンが灯され、その年最も優秀な漁師が玉座を据え、麒麟と龍を乗せた船で船団を誘導する。

【元宵節】
Tết Nguyên Tiêu

- ホイアン、ホーチミン市5区
- 旧暦1月の満月の日(2024年2月24日)

©Nguyen Hoang Vu

日本の小正月にあたる日で、ホイアン旧市街や、ホーチミン市の華人街チョロン(Chợ Lớn)で行われる祭り。旧正月を締めくくり、新年の繁栄と平和、幸運を祈って祝われる。

【フン王命日祭】
Giỗ Tổ Hùng Vương

- フート(Phú Thọ)省
- 旧暦3月10日(2024年4月18日)

©Bao Phu Tho

ベトナム建国の祖であるフン(雄)王の命日。ベトナム初の国家とされるヴァンラン(Văn Lang/文郎)国の歴代王の総称で、その功績をたたえる日として、2007年に祝日に制定された。

【タイ寺祭り】
Lễ Hội Chùa Thầy

- ハノイ・クオックオアイ(Quốc Oai)県
- 旧暦3月3日~7日(2024年4月11日~15日)

@Tap Chi Nguoi Dua Tin

別名を天福寺(Thiên Phúc Tự)で、境内にある龍の池は、水上人形劇の発祥の地といわれている仏教寺院。中国将棋、人間将棋、素振り、鍋割り、綱引きなどが行われる。

【中秋節】
Tết Trung Thu

- 全国
- 旧暦8月15日(2024年9月17日)

@2ndHomeVietnam

獅子舞は、幽霊や悪いものを祓い幸運をもたらすと信じられており、中秋節に欠かせない。麒麟と龍が、互いに威嚇し合いながら戦う『麒麟と龍舞の戦い』や、麒麟が悪魔を退治する『獅子舞と悪魔の戦い』が主に演じられる。
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