2023.10.05
• ベトナムの日本人 •第272回 誰もが気軽に楽しめる店を通じ ベトナムの飲食業界に寄与したい

山本 幸平 さん
コーヘイズバー&コロコロ代表
自分自身でいられる場所を ホーチミン市の目抜き通り、ドンコイ通りに建つとある古びたアパート。建物の奥にある薄暗い階段を登ると、そこには古き良き仏領時代を偲ばせる極上の大人の空間が広がっている。
カクテル&シガーバーの「コーヘイズバー」は、バーラウンジを中心に、理髪店、カフェ、シガーバーが一体となった遊び心溢れるスポットだ。街の中心にありながら、一歩踏み入れると外の喧騒とは別世界。しっとりとした隠れ家的雰囲気で、旅行者・在住者、国籍問わず、人々の憩いの場となっている。
「自分自身でいられるような落ち着いた空間作りを心がけています。言葉も習慣も違う外国での生活。そんな日々で抱えるストレスを、この場所で癒してもらえればと思っています」
そう話すのは、上海で絶大な人気を誇るバーを長年経営してきた山本幸平さん。近代的な大都市上海とは異なり、都市と自然が調和するホーチミン市を気に入り渡越。パートナーと共に同店を立ち上げた。
「ベトナムでは近年バーが人気で、若い女性客もよく訪れます。特にベトナムには若いバーテンダーが多く、若い感覚のサービスを提供する店が主流です。そこで、当店ではドリンクやフード、音楽に至るまで、40〜50歳代など私と同年代の方々に合う楽しみ方をご提供しています」
文化の違いはチャンス
店と客が共に楽しむ店を目指して
店では毎夜、山本さんもカウンターに立つ。振る舞うのはオリジナルほか多彩なカクテル。東京などと比較すると酒の種類や専門店、サービスの種類など、ベトナムの飲食業界はまだ選択肢が少ないが、その分やりがいも感じている。
「日本のバーは戦後に始まり、数十年もの時間をかけて昇華させ、芳醇な文化を育ててきました。一方、ベトナムのバーシーンは流行のひとつとして人気を集めている側面が強い。そこで、1つの選択肢として日本式のバー文化も楽しんでもらえればと思っているんです」
文化の違いはチャンスでもある。同じアパート内に2022年に開業した「コロコロ」もそうだ。
「観光地であるこのエリアに、町中華居酒屋というジャンルの店はありませんでした。そこに商機を見出し、中国での経験も活かせると考えたんです。適切な価格で適切な料理を提供することで、今では近隣で働く方々にも多くご利用いただけるようになりました」
日本、中国、ベトナムと、3ヶ国で飲食業界に携わってきた山本さん。今後はこの地でより人々に愛される店作りを目指す。
「大切なのは、まずスタッフに楽しく働いてもらうということ。その楽しさは必ずお客様にも伝わります。そうすることで互いに親しい関係を築くことができ、日々のストレスを発散していただける。細かなチューニングを繰り返しながら、そんな長く親しまれる店にできればと思っています」
「日本のバーは戦後に始まり、数十年もの時間をかけて昇華させ、芳醇な文化を育ててきました。一方、ベトナムのバーシーンは流行のひとつとして人気を集めている側面が強い。そこで、1つの選択肢として日本式のバー文化も楽しんでもらえればと思っているんです」
文化の違いはチャンスでもある。同じアパート内に2022年に開業した「コロコロ」もそうだ。
「観光地であるこのエリアに、町中華居酒屋というジャンルの店はありませんでした。そこに商機を見出し、中国での経験も活かせると考えたんです。適切な価格で適切な料理を提供することで、今では近隣で働く方々にも多くご利用いただけるようになりました」
日本、中国、ベトナムと、3ヶ国で飲食業界に携わってきた山本さん。今後はこの地でより人々に愛される店作りを目指す。
「大切なのは、まずスタッフに楽しく働いてもらうということ。その楽しさは必ずお客様にも伝わります。そうすることで互いに親しい関係を築くことができ、日々のストレスを発散していただける。細かなチューニングを繰り返しながら、そんな長く親しまれる店にできればと思っています」
Information
山本 幸平 やまもと こうへい
学生時代から飲食業界に身を置き、勤めていた外食企業の海外進出を機に中国へ。その後独立し、「トマティート/Tomatito」の創業オーナーと共に上海で人気バーを経営。2020年にベトナムへ渡り、「コーヘイズバー/Koheis Bar」と町中華居酒屋「コロコロ/Korokoro」を営む。
Facebook: @koheisbar
@korokoro.vn