ゴルフの聖地とベトナム②力量を問われる「カーヌスティゴルフリンクス」

ゴルフの聖地とベトナム②力量を問われる「カーヌスティゴルフリンクス」

自然の特徴をいかした
オールドスタイルリンクスのコース

前回に引き続き、スコットランドのゴルフ場のお話です。

海岸線の多いベトナムは平らで砂地の多いリンクスのコースが多く、リンクスの本場スコットランドのゴルフ場に倣うべき点が多いと感じます。私はゴルフ場の評論家ではなく、ただの素人ですが、ゴルフ好きとしての視点として読んでいただければと思います。

ゴルフ場のスタイルは、大きく分けて2つに分かれます。1つはスコットランドを代表とするオールドスタイル。もう1つはアメリカを代表とするニュースタイルです。

オールドスタイルは風、うねったフェアウェイ、グリーンで、高い木々は少なく、ラフに入れればボールを見つけるのが困難な茂みに入る。そういったコンディションに、小川だったりバンカーだったり、コース設計家の思いをのせてコースがレイアウトされています。

名門コースならではの
「自分が試される」設計

スコットランドでは、名も知らぬコースも、名門とされるコースも回りました。芝のキレイさや、メンテナンスの良さは、名門に軍配が上がるのは間違いありません。

その上で違いは何かといえば、やはりコース設計が大きく変わること。一言で言えば、面白いように実に上手く設計されているのです。そして名門コースの中には必ず、それぞれの技量や状況に応じて歩む道があります。

「カーヌスティゴルフリンクス/Carnoustie Golf Links」は、そういった面で見事なコースだと感じました。例えば、「パー4」でも自分にとってベストはパー幾つなのか判断する大切さを感じさせるのです。欲が出たり、許容範囲外のミスショットなど、判断を誤れば「カーヌスティの悲劇」のようなことがいつでも起こり得る。自分の判断力と、技量を試されます。ゴルフは自然と自分との闘いなのです。

「カーヌスティの悲劇」
 全英オープン1999年大会で、バンデベルデ選手(仏)が最終日の17番ホール終了時点で後続に3打差をつけた状況で起こった悲劇。最終18番ホールでトリプルボギーとなり、プレーオフで敗れ2位に終わった。あのプレーを見て、ゴルフの恐ろしさを痛感した人も少なくないと思う。

香西 保宏
Kozai Yasuhiro

2013年よりダナンを拠点に「ドラゴンゴルフ」を運営。ゴルフ場の予約・送迎サービスやコンペのアレンジ、ゴルフ用品のレンタル・販売を行う。

DRAGON Golf

電話:090 552 1530
メール: kozai@dragongolf.vn 
Facebook:@bookgolfvietnam
ウェブサイト:https://golf-danang.jp
関連記事
Related Articles
ベトナムのゴルフ場コンペは商品がとにかく豪華!
2024.07.01

ベトナムのゴルフ場コンペは商品がとにかく豪華!

増え続けるゴルフ競技
2024.06.01

増え続けるゴルフ競技

スコアに大きく影響する!日本とベトナムの芝の種類
2024.05.01

スコアに大きく影響する!日本とベトナムの芝の種類

旅行者のゴルフシーズン到来!ベトナムのゴルフ場は足りていない?
2024.04.01

旅行者のゴルフシーズン到来!ベトナムのゴルフ場は足りていない?

ベント芝が魅力のダラットのゴルフ場
2024.03.01

ベント芝が魅力のダラットのゴルフ場