蓮の季節に、新しい蓮グッズを

蓮の季節に、新しい蓮グッズを

蓮の季節に、新しい蓮グッズを
5月末~6月のハノイの夏は、蓮の花が満開となる季節。ベトナムでは昔から蓮の実は料理に、花はお茶に、蓮根は漢方薬にするなどして重宝してきた。最近では蓮の茎や葉を使ったアイテムが生まれているほか、蓮茶にも新しいタイプが登場している。

70歳の職人が独学で生み出した商品 

蓮糸シルク
Lua To Sen

25ⅹ180㎝の蓮糸シルクのスカーフ(1200万VND~)には4.8m以上の蓮の茎を使い、糸撚りから織りと刺しゅうの完成までに14工程を要する。電話注文や宅配にも対応

ハノイ中心街から車で40分ほどの絹織物の村フンサー(Phung Xa)の職人ファン・ティ・トゥアン(Phan Thi Thuan)さんは、蓮の繊維を糸にした織り物の技術を生み出した。茎の外側をナイフで切り取り、手で蓮の繊維をひねったり引っ張ったりして出し、糸を撚る。蓮の繊維は細くて切れやすいので、慎重な扱いが必要だ。蓮糸で織った生地は丈夫かつしなやかで、美しいつやがある。主商品のスカーフのほか、蓮糸シルクの刺しゅう絵もある。

Information

Lua To Sen

住所:Phung Xa, My Duc Dist.
電話:096 200 4939

環境にやさしくベトナム土産にも

蓮の葉バッグ
Tui La Sen

蓮の葉製品ブランド「エコロータス」の「蓮の葉バッグ/Tui La Sen」2万9000~40万VND、「蓮の編み笠/Non La Sen」16万5000VND~など

ほのかな香りと美しい葉脈の蓮の葉で作ったバッグは、45~50℃で3~5日かけて乾燥させた蓮の葉を紙袋に貼り付けたもの。デザイン、サイズ、色のバリエーションが豊富で、9~15㎏の重量に耐えられる。北部では蓮の葉の収穫は夏に限られるが、蓮の葉の加工工場が多い南部からなら1年を通してオンラインで調達できる。会社ロゴなどをいれるなどのオーダーメイドにも対応。バッグ以外に編み笠、手帳、洋服も揃う。

Information

Ecolotus

伝統蓮茶の新しいかたち

トケイソウと蓮芯の粉末茶
Tra Lac Tien Tam Sen

天然ハーブ茶専門店ハイジー(Hygie)の「トケイソウと蓮芯の粉末茶」(50g)8万VND。ベトナム各地の特産品が揃う「サイコーギフト/Saiko Gift」で販売

蓮の胚のみを使用した「蓮芯茶」は、苦みと体を冷やす性質をもち、ストレスの解消や不眠症によいとされる。贈り物にぴったりのおしゃれなブリキのケースに入っているのは、トケイソウと蓮の芯の茶葉を粉末にしたお茶。乾燥させた蓮芯茶はスーパーや専門店でよく売られているが、粉末タイプの蓮芯茶は珍しい。小さじ1~2杯の粉末茶を湯で溶かし、かき混ぜるだけで飲めるため、手軽に楽しめるのも魅力だ。

Information

Saiko Gift

住所:1, Ngo 535, Kim Ma St., Ba Dinh Dist.
電話:087 785 8777
営業時間:9:00~21:30

ハノイ伝統の蓮茶の作り方

ハノイでは蓮が満開シーズンとなる5月末~6月に蓮を収穫して蓮茶を作る。「蓮茶/Tra Sen」とは、緑茶に蓮の花の香りをうつした着香茶(フレーバーティー)のこと。蓮茶づくりに欠かせないのは、ターイグエン(Thai Nguyen)省タンクオン(Tan Cuong)地方の緑茶と、900~1000本の蓮の花からわずか100gしか取れないというタイ(Tay)湖の蓮のおしべだ。

 着香の方法は2つある。手早い方法では、緑茶と15~20gの蓮のおしべを蓮の花に入れて花びらで包んでから花瓶に活けて一晩に寝かす。翌朝には蓮茶が楽しめるが保存は難しい。

 本格的な高級蓮茶はもっと手間がかかる。蓮の葉でおしべと緑茶を包んで一晩寝かし、翌日におしべを取り除いて新しいおしべを緑茶に加える。この作業を5~7回繰り返すことで、蓮の花の軽い香りが緑茶にしっかりうつるのだ。かなりの手間と時間を要するため、蓮茶の価格は1kgあたり700万VND~にのぼる。

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