一風変わった肉料理の村

一風変わった肉料理の村

一風変わった肉料理の村
ベトナムでは豚肉、鶏肉などの一般的な肉料理はもちろん、犬や猫、水牛などを食す独自の文化がある。祭りや記念日などの特別な日や、外食ならではの料理とされ、いまではそれを専門とする村や街もある。食べてみるかどうかは、自分の胃袋&気持ちと相談しよう。

間もなく消える! 犬肉で大人気だった街

ニャットタン通り
Pho Nhat Tan

エビの発酵調味料マムトム(Mam Tom)や、ヘクソカズラ(Mo)の葉は犬肉料理との相性がよい。犬肉を食べる是非について、SNSではベトナム人の間で賛否両論がある

ホン(Hong/紅)河の堤防に沿って走るニャットタン通りは「犬肉通り」として知られ、ピーク時は50軒の犬肉屋があった。茹で肉、ロースト、肝焼きなどの本格的な「犬肉7種料理/Cay To Bay Mon」は栄養満点で、とくに男性は精がつくとされる。2000年半ばには、「犬の祟り」で多くの店主が不可思議な事故や事件に遭ったり、病気を患ったなどという噂が広がり、大半の犬肉屋が閉店。現在この通りには1店舗しか残っていない。犬肉を食べる人も年々減っている。

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伝統の春雨作りの代わりに、猫肉で人気に

クーダー村
Lang Cu Da

© Vietnamnet

元々クーダー村はハノイ旧市街のような建築の古民家が特徴で、最近では空き家に猫肉屋が開業している。見た目のインパクトから、猫の丸焼きを味わう人は少ない

ハノイ市街地から車で20分ほどのクーダー村は元来、織物、春雨、ベトナム味噌(Tuong Ban)作りなどの伝統的な職業で知られる。それらの本業の収入が良くないという理由で、最近では多くの猫肉屋が登場し、「小虎村/Lang Tieu Ho」と呼ばれている。ターイビン(Thai Binh)省発祥の猫肉料理はロースト、ガランガル煮など犬肉料理の作り方とほぼ同じ。猫肉を食べるベトナム人は少なく、味も独特だが、栄養価が高くて精がつくとされている。

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CNNでも紹介! ヘビにまつわる伝説がある村

レマット村
Lang Le Mat

蛟竜との戦いを再現した「レマット村祭り」が、毎年旧暦3月20日~24日に開催される。蛇肉は鶏肉のような旨みがあり、食べやすくて美味とされる

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地元名物ベトナムハタネズミ肉の村

ディンバン村
Lang Dinh Bang

捕獲仕立ての大きなハタネズミ肉が美味とされ、臭みもないので料理にぴったり。寒い時期、焼きハタネズミはベトナムの米焼酎との相性が抜群だ

ハノイから車で45分ほどバックニン省ディンバン村では、食料不足や生計を立てるなどの理由ではなく、村の作物を守るために、訓練した犬を使ってハタネズミを狩る。
調理するときはハタネズミの皮をむき、手足、尾、首、鼠径部を取り除き、腸などの内蔵を取り除き、吊るして水気を切ってから煮物、焼き物、炒め物などの料理にする。ハタネズミ肉の料理は痛みの緩和や骨の病気の治癒などに効果があると信じられ、村の名物となっている。

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