色の世界旅行を楽しむ、/第1弾 タイに根付く「曜日の色」とは?

  コロナ禍の今、気軽に旅行ができない状況が世界中で続いていますね。そんな中、少しでも旅行気分を味わってもらえるよう、今回からは各国の色彩文化について書いていきます。いろいろな国に思いを馳せながら、国ごとの違いを知ると、旅行がもっと楽しくなるはず!   まずは、現在私が住んでいるタイからご案内いたします。実際に旅行している気持ちで読んでみてくださいね。   タイでは、曜日によって色彩が決められています。月曜は黄、火曜はピンク、水曜は緑、木曜はオレンジ、金曜は青、土曜は紫、日曜は赤。これは、「曜日占い」と呼ばれており、誕生曜日を重要視するタイ人ならではの色彩文化といえるでしょう。新聞などにも、今日のラッキーカラーが掲載され、曜日ごとに決まった色をファッションに取り入れる人が多いです。   赤道に近いため、鮮やかな色が映える国といわれており、タクシーをはじめ、銀行や街中の店の看板などには、パッと目を引くビビッドな色が多く使われています。活気や街の賑やかさを演出しています。   コンドミニアムやホテルのインテリアには、どこかに必ずゴールドが使われているのも、タイならではの配色です。ちなみに、国民の95%が仏教徒とあって、ゴールドに輝く寺院がいたるところにあります。日本ではなかなか見られない迫力を感じられますよ。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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