山本 篤史 さん/「A&Cコンフェクショナリー」代表

ベトナム人にも日本人にも愛される 日本のおいしいお菓子をベトナムに

社会的隔離で飲食店との企画 日本人コミュニティで話題に 「ケーキ工房山本さん」がホーチミン市在住邦人の間で話題となっている。その正体は、お菓子作りの工房運営や卸売りを行う「A&Cコンフェクショナリー」の代表として、日本のお菓子作りに情熱を燃やす山本篤史さんだ。   新型コロナウイルスの第4波がベトナム国内で拡大し始めた2021年4月。この状況を何とかしようと、日本の定食屋「フジロー/Fujiro」と始めたコラボレーションが功を奏し、注目を集めるきっかけとなった。 「お弁当と一緒に弊社のロールケーキを宅配してもらったことが、日本人に広く知ってもらうことに繋がりました。気に入ってくれた人がケーキ単品でも注文できるよう、私が直接注文を受けられるプラットフォームを設けたことで、日本人のお客様と直にやり取りする機会が急激に増えましたね」   受注はもちろん、配達も可能な限り自分で行っている。直接やり取りすることで得られる新しい出会いや嬉しい言葉に、「日々やりがいを感じているんです」と生き生きとした表情で話す。 “おいしい”で、喜んでほしい 楽しみながら続けるお菓子作り 移住前は、日本のケーキ屋で8年間ケーキ作り・運営をしていた。元々海外で働くことに興味があり、2011年に訪れたベトナムの活気に可能性を感じると同時に、「見た目ばかりで本当においしいお菓子がない」と気付く。 「日本のおいしいお菓子をベトナム人に知ってもらいたい」   その思いで2012年に移住。初めの1年間はベトナム語の勉強を中心に、朗らかな山本さんらしくベトナムライフを純粋に楽しみながら暮らしていた。 「ケーキ作りに関しては、まだ慣れていない人が多い乳製品を控えめにしたり、『甘すぎる』と言われて好みの違いを把握しては調整したり、と試行錯誤する日々でした」   習得したベトナム語を流暢に操り、現在は約10人の従業員と一緒にお菓子作りに励んでいる。ベトナム人向けには、「イオン」内のベーカリーや「ロッテマート」、市内のカフェチェーンなどに卸している。   新メニューのアイデアは、交流サイト(SNS)から得ることもある。ステイホームの時間を生かして家でお菓子作りをする人が増え、おいしそうな写真が投稿されると、プロとして「家で簡単に作れないものを作ってやろう!」と、ある種の闘志が湧くのだ。今回の社会的隔離中には、「ミルクレープ」や「ガトーショコラ」が新登場した。 「先が見えない状況の中で、うちのお菓子が少しでも癒しになれば。ありきたりかもしれませんが、『おいしいと喜んでもらえるものを作ること』を常に心に、お客様の笑顔を生むお菓子を作っていきます」
山本 篤史 やまもと あつし 「A&Cコンフェクショナリー/A&C CONFECTIONERY CO.LTD」代表。ホーチミン市タンビン(Tan Binh)区の工房から手作りお菓子を宅配する。市街地でも気軽に購入できるよう、アンテナショップ開設を企画中。趣味はトレイルランニングとヨガ。 IG: @cake_vietnam Twitter: @CakeHochiminh Line: https://lin.ee/3PeYhwZ
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