ベトナムの今がよくわかる /ベトナムニュース解説2月号

改正労働法が成立 定年引上げ、年間残業は変更無し

国会は11月20日、改正労働法案を賛成多数で可決した。9月2日建国記念日の前後いずれか1日が新たに祝日となる。 定年退職年齢は、2028年に男性満62歳、2035年に女性満60歳となるよう段階的に引き上げる。時間外労働は月間40時間まで、年間では原則200時間までしか認めない。ただし、縫製や履物、電子、農林水産物加工などの一部業種等では300時間まで。 (Vnexpress.vn 11月20日)
解説 発効は2021年1月1日とまだ先ですが、ほとんどの国民と企業に影響する労働法の改正は、その動向が非常に注目されていました。 企業は、年間残業時間の引き上げを強く訴えていましたが、最終的には月間の制限が現行の30時間から40時間へとやや緩和されたものの、年間では現行維持となりました。 祝日は、現在年間10日と少ないため1日増えるというのはうれしいものです。個人的には、どこか祝日の無い月に新たに設定してくれたほうが…、とも思いましたが、企業などは連休になった方が業務スケジュールを立てやすいかもしれません。 ユニークなのは、定年退職年齢を8~15年かけて少しずつ延ばしていくこと。2021年の定年退職年齢は男性満60歳3ヶ月、女性満55歳4ヶ月、2022年は男性満60歳6ヶ月、女性満55歳8ヶ月と、毎年男性は3ヶ月、女性は4ヶ月ずつ延ばしていきます。ベトナムはなるべく早く退職したい人が多いそうですから、突然数年延ばすよりこのように緩やかな移行の方が、国民の気持ちに寄り添っているということなのでしょう。

ホーチミン市、 「診療所ランク」を公表

ホーチミン市保健局は12月2日、「市内の総合クリニックの医療の質ランキング」を公表した。質が高いと評価された施設は6ヶ所、低いと評価された施設は41ヶ所だった。また、「おおむね高レベル」が42ヶ所、「平均より高い」が39ヶ所、「平均レベル」が74ヶ所。 2019年4月現在、ホーチミン市では公立と私立合わせて216の総合クリニックが認可を受けて活動している。 (Phap Luat 12月3日)
解説 ランキングは、市の保健局が定めた品質基準で評価されたもので、外資系クリニックを含みます。 ホーチミン市保健局のウェブサイトに公表されていますので、ベトナム語ができる方は覗いてみるとよいかもしれません。在住外国人に知られるクリニックが意外に低評価を受けていて、なかなか興味深いランキングです。 さて、ベトナムの純ローカル医療機関にかかったことがある日本人はきっと少数派なのでしょうが、筆者は過去に日本人の医療関係者から、「言葉など、もしローカルの病院に行くことができる環境があるなら、それも視野に入れるといいですよ」とアドバイスされたことがあります。 ローカル病院にも優れた医師は多いし、当地の病気にもちろん詳しく、かつ料金が手頃という説明でしたが、なるほど外資系クリニックにも、普段はローカル病院に勤務する医師が当番で勤務されていることも多いですよね。 そのアドバイスに妙に納得した筆者は、以来できるだけローカル病院を選ぶようにしています。
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