越祭モノガタリ／(22)健康、仕事の向上を祈願サム山の女神の物語

©zingnews.vn 聖地サム山で女神を称える祭り Le Hoi Via Ba Chua Xu Nui Sam 1820年～1825年、シャム（Xiem）国が南部のアンザン（An Giang）省に攻め入り、サム（Sam）山の頂上に村人たちを追い詰めた際、シャム国の兵士が砂岩の台座に置かれた古代女神の像を発見した。像を運ぼうとしたがあまりにも重く、何十人の力でも持ち上げられなかった。そのうちの1人が怒って像の左腕を折ったところ、彼はすぐに死んでしまったという。その噂を聞いた村人が女神に国の平和と安全、天気に恵まれ豊作になるよう祈ると、女神が「9人の処女の子だけが像を運べる」と教えてくれた。村人は女神の像を運び、像が再び重くなったところで「バーチュアスー廟／Mieu Ba Chua Xu」を建てて祀った。この祭りは現在、国連教育科学文化機関（UNESCO）の無形文化遺産登録を目指す動きがある。