食卓に、青白い蛍光灯はNG/料理を際立たせる暖色の白熱灯が◎

  レストランでおいしいものを食べようと思ったとき、なんとなくふらりと入ってしまう店と避けてしまう店がありませんか?   実は、その選別には店が纏っている色が大きく影響しているのです。特に飲食店の場合は、内装だけでなく、照明の色が食欲増進の色戦略にしっかりと連動しています。黄色やオレンジ色がかった暖色の灯りを放つ白熱灯で料理を照らすと、肉料理や魚料理にかかわらず、メイン料理が並ぶ食卓の印象が大幅に良くなります。   逆に、青っぽい光を放つ蛍光灯の下で食べると、おいしさが半減してしまうかもしれません。この蛍光灯は、仕事の効率を上げるには適しているので、病院やオフィスなどにはよく使われています。しかし、飲食店の蛍光灯に使ってしまうと、かなり損をしてしまいかねません。また、スーパーなどの鮮魚や野菜売り場の多くでも、見た目が勝負なだけあって、品物に応じた適切な色の照明が選択されています。販売する品物をよりおいしそうに見せるための演出なので欠かせません。   自宅でも、リビングルームには白熱灯を使用して、日々の料理をおいしく見せる工夫をしてみるのもいいかもしれません。ちなみに、オレンジ色が最も食欲を増進させるので、ランチョンマットに取り入れてみると、照明とセットで効果を発揮してくれますよ。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。カラーマイスター協会理事。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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