雨季に欠かせない! <br>ナチュラル系の蚊対策

雨季に欠かせない! 
ナチュラル系の蚊対策

雨季に欠かせない! <br>ナチュラル系の蚊対策
雨季に入ると、とたんに増える蚊。蚊を媒介する病気は、デング熱など健康上のリスクが高い。電気ラケットや強力な虫よけスプレーもあるけれど、熱帯気候の人々が行ってきた自然派対策を参考に、「郷に入れば郷に従え」で備えよう。

日本でもかつて一般的だった、昔ながらの蚊予防

蚊帳
Màn

スーパーやデパートなどで販売されている。吊るすタイプの蚊帳は、四方の裾をマットレスの下などにきちんと収めて、蚊が入らないように整えよう

 特に地方でよく使われる方法で、肌が繊細な赤ちゃんや子どもが寝る時の蚊よけに用いられる蚊帳。素材は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどで、寒さや埃からも守ってくれるほか、外からは見えづらい。穴の大きさは1.2~1.5mmが一般的。厚すぎない生地を選ぶことが快適さのポイントだ。
 食卓カバー(蝿帳)を大きくしたようなタイプやピクニック用のテント型、寝室用のカーテン仕様など、ニーズに合わせた様々なデザインがある。

爽やかな香りが蚊を寄せ付けない

レモングラス
Sả

レモングラスの葉には揮発性の高いオイルが0.4~0.8%ほど含まれ、茎の75~85%はレモンのような香り。掃除の際、洗剤にオイルを垂らすと、家の中が爽やかに

 市場で売られている新鮮なレモングラスを砕くと、強い香りを放つ。これを室内に置いておくと蚊よけになる。また、生のレモングラスを容器に入れて少量の水で漬けておくと、数日後にオイルが出てくる。これを肌や服に塗ったり、蚊がよく集まる場所にスプレーしておくとよい。オイルにはリラックス効果があるほか、喉の痛みや頭痛などの対策にも用いられる。
 蚊よけ以外にアルコールの解毒作用もあり、生のまま食すか、砕いて漬けた水を飲むとよい。

香りの良い皮やオイルで、蚊をよせつけない!

柑橘類の皮
Vỏ Bưởi & Cam

ザボンオイルをゆっくりと作る際に瓶を逆さにするのは、オイルと水を分離させるため。蚊よけ以外に、呼吸疾患や肌の病気を和らげるのにもよいとされる

柑橘類の皮は油分を多く含み、蚊よけの効能が! ザボンは、乾燥した皮を袋にいれて部屋の隅におくだけ。夕方や就寝前には、乾燥させた皮に火をつけて香りを出すとよい。ザボンオイルを室内にスプレーしたり、肌に塗ったりするのも効果的。ミカンやオレンジも同様だ。
 オイルの作り方は、洗った皮を乾燥させ、緑の部分をカットし、瓶に入れた冷水に皮を絞り入れる。蓋をしてよく振り、瓶を逆さにしてしばらく置く。ゆっくりと蓋を開けて水を流せば完成だ。

ゆっくり味わった後に、有効活用!

お茶殻、コーヒーかす
Bã Trà & Cà Phê

コーヒーかすを燃やした時のにおいは、焙煎したコーヒーの香りのよう。人間の健康には影響がないので安心だ。肌の角質除去にも用いられる

 お茶殻は乾かして、容器にいれて部屋に置くだけ。コーヒーを淹れた後のかすは、湿気が多く乾燥しづらい場所に振りかけておけば、蚊の卵を乾燥させてくれる。どちらも燃やすと強いにおいを発するため、蚊をはじめとする虫を寄せ付けない。火をつけるときは、あらかじめすべての窓を開け放っておこう。においを嫌う蚊が外へ逃げていってくれるのだ!
 家の中のにおい対策にもお茶殻が活躍。キッチンや冷蔵庫など、気になる場所に置いておくとよい。
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