食欲を抑えるために青を 運動するときには暖色を取り入れて

食事量を制限している場合におすすめなのは、「青」です。真っ青な“ダイエットふりかけ”が、食欲を減退させると話題にもなりました。青は、副交感神経に作用して食欲を抑えてくれるので、食器やランチョンマットなどに取り入れると効果的です。また、食欲と色彩の関わりについて、東洋大学の野村順一教授によれば、黄緑や紫を見ながら食事をすることで、食欲が抑えられるそうです。 一方、オレンジや黄色は食欲をそそる色です。拒食症などの病棟ではオレンジのランチョンマットを使用している事例もあるそうで、飲食店の看板などにもよく使用されていますが、思わずふらっと立ち寄ってみたくなってしまいますね。ダイニングルームのカラーコーディネートには向いているのですが、ダイエット的にはNGカラーと言えるでしょう。 また、ダイエットには運動が欠かせませんが、適切な色でその効果をアップさせることができます。2005年に科学誌『Nature』に掲載の論文が「赤は競技における選手のパフォーマンスを高める」と論じています。暖色系の色はアドレナリンの分泌を促進し、やる気が出るのはもちろん、心拍数を上げ脂肪燃焼を助けてくれます。スポーツウェアやタオルなどに、赤やオレンジ、黄色などを取り入れてみてくださいね。
田岡 道子  Taoka Michiko カラースタイリスト、カラーデザイナー。カラーマイスター協会理事。DICカラー&デザイン社を経て独立。大学・専門学校等での講演、美容雑誌への寄稿多数。PPGタイランド社のオートバイ新色カラーショー、トヨタ自動車の色彩調査を担当。現在は世界各国を飛び回り活動中。著書に『COLOR OF LIFE 〜色を生活に取り入れよう〜』(税務経理協会)、『色で魅せる』(青月社)、『カラーコーディネーターになるには』(啓林書房)など。
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