ベトナムふしぎ発見！／今年から「キャッシュレスの日」が登場／電子マネーの利用が高まっているベトナム

学校、病院から路上のお店まで どこでも現金は使わない

ベトナムは現金を使わない支払い方法を重視し始めている。割引やクーポンがあり、お得で便利に使える、モモ（MoMo）やザロペイ（Zalo Pay）など電子決済アプリのユーザーが徐々に増えている。最近、路上の店でもモモのロゴが付いたQRコードの看板を掲げ、そのコードをスキャンするだけで支払いは完了する。また、ホーチミン市医科薬科大学付属病院では、入院費を支払うのにQRコードを使用し、「待機時間も減るし、大金を持ってこなくていいからとても便利」と好評だ。学校でもICカードを使ってカフェテリアなどで決済することができるようになり、近い将来、キャッシュレスのベトナムが出来上がるだろう。

買い物や支払いだけでなく ご祝儀やお年玉も電子マネー!?

今年の旧正月テト（Tet）に、モモがお年玉を送るキャンペーンを実施し、多くのベトナム人の若者たちが夢中になった。「新札を使うので、いつもテトは銀行が忙しい。アプリを使えばその負担が減るだろう」という意見もあるが、「テトの時ぐらいしか子どもたちに会う機会がないから、せっかくなのでお年玉は直接渡したい」と反対意見もある。ご祝儀も、「何か急な用事で参加できなかったり、遠方に住んでいたりする場合には、アプリを使えば便利ではないだろうか」という人もいるが、やはり愛情豊かなベトナム人は、結婚や新年など大事な行事であれば、直接お金を渡す傾向が強い。