ベトナムの今がよくわかる/ベトナムニュース解説4月号

新春の縁起の良い日に「ゴールド」を買う

旧暦1月10日は「財神」(Than Tai)の日。この日にゴールドを買えば1年中幸せに過ごせ、商売も順調に行くと言い伝えられている。財神は、金をより早く持った人の所へやってくると信じられ、人々は古くからの習慣に従い早朝から金を購入しようと店の前に行列を作る。 かつては、商売人が中心だったが、近年では自分のため、友人への贈り物として購入する人が増えている。 (CafeF.vn 2月14日)
解説 ベトナム人の暮らしを知る上で欠かせない旧暦。旧正月テト(元旦節)や中秋節などはよく知られていますが、そもそもテト(Tet)は「節」という漢字であり、伝統的なベトナムの“テト”は年に12日、日本人に耳馴染みあるものとして“端午節”などもあります。 こういったテトや財神の日など旧暦上の重要な日には街角で線香をあげ、お祈りをする光景もよく見かけますので、そんな姿が見えれば「今日は何の日?」などと聞いてみると、ベトナムという国をより深く知ることができる良いきっかけになるかもしれません。 またベトナムにも干支(十干十二支)がありますが、縁起の良い干支もあれば、そうでないものもあり、「寅年と巳年は相性が悪い」といったいわれもあり、ベトナム人の口からは、“あの人は〇年生まれだから私とは合わない”と円滑でない関係の原因分析が聞かれることもあります。 ところでベトナム人の妻を持つ筆者には2人の子どもがいますが、狙ったのか否か、1人は“金の豚(亥)”年、1人は“金の龍(辰)”年生まれと、どちらも非常に縁起が良いとされる干支の生まれだったりします(笑)。

政府が政令を公告 科学技術企業に対する免税措置

ビングループの子会社ビンスマート(VinSmart)は2018年12月14日、初のベトナム製スマートフォン「ジョイ/Joy」など計4機種を発売した。 政府は、科学技術分野の企業に関する政令13/2019/ND-CP号を公告。法人税の減免や優遇融資などの優遇政策が盛り込まれている。科学研究や技術開発の新規投資プロジェクトを実施する企業の、科学技術の成果による製品の生産・販売収入については法人税が4年間免税、続く9年間は50%減税される。科学技術の成果による製品の生産投資プロジェクトは、国の投資信用融資を受けられる。 (Nguoi Lao Dong 2月14日, P. 3)
解説 科学技術法で定める、科学技術企業の発展に関する条項の細則を定めた政令であり、「科学技術企業」認定要件や優遇・支援政策などを定め、認定されると法人税の減免や融資面で優遇されたり、土地の賃貸料の減免や輸出税・輸入税の優遇、国のラボラトリーの設備を優先的に利用できたりするようです。 ITや科学技術の発展、STEM(科学・技術・工学・数学)教育に力を入れるベトナムについて、2017年にニュースサイト『アジアンコレスポンデント/Asian Correspondent』は、ASEANのシリコンバレーとなるに最も理想的な地と報じています。背景に教育の成功、政府の支援、活発な起業環境があり、2012年にベトナムは初めて、経済協力開発機構(OECD)の15歳生徒の学習到達度調査(PISA)で科学8位、数学17位に入り、2015年は科学8位、数学22位でアメリカ、オーストラリア、イギリスを上回りました。 国際企業もベトナムでの才能探しに関心が強く、地方の学校で生徒と交流したGoogleの担当者は、「これまでに見たなかでコンピュータ科学で最も優秀な生徒がいる」と語ったそうです。
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