たべもの文学抄/ゴーヤー・苦瓜/Khổ Qua

中心に豚肉を詰めたゴーヤースープや炒め物は、ベトナムの食卓の常連だ

「苦しみが通りすぎる」縁起物

苦味が特徴的で、「苦瓜」と書くゴーヤー。南部ではベトナムの旧正月テト(Tet)に、縁起物としてよく食べられる。「苦瓜」という漢字のベトナム語読みは「Kho Qua/ホークアー」で、「ホー」が「苦しみ」、「クアー」が「通りすぎる」という言葉遊びが由来だ。

ゴーヤーにまつわる道徳的な話

あるお寺で僧侶たちが巡礼の支度をしていたとき、住職が「これを持って行きなさい。聖なる川につけ、訪れた各寺でともに礼拝しなさい」と、ゴーヤーを渡した。僧侶たちは言いつけ通りにゴーヤーを持って出発し、どこでも住職の言葉を忘れずにゴーヤーを大切にした。 旅を終え自分の寺に戻り、持って帰ったゴーヤーを調理した。夕飯の途中、住職がゴーヤーを味見して言った。「妙ですね。多くの神の川の水で洗礼され、聖なる寺院に入ったのに、ゴーヤーは苦いままで甘くならなかったようです」と。僧侶たちはその言葉を聞き、悟った。苦いのはゴーヤーが本来持つ性質で、何をしても変わることはない。人も同じく、社会的な地位や学位を取得しても「苦しみ」は消えない。すべきことは、苦しみを受け入れる心を育て、その苦しみが自分の成長につながると信じることだ。そうして、苦しみは無くなっていくのだと。
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