「店主を呼べっ(怒)!!」 飲食店での“粗相”に何とする?

29ya ーダーを、忘れるor間違える。さっきから呼んでるのに、店員同士のおしゃべりやスマホに夢中で来ない。英語はもちろん通じなくて、こっちが一生懸命話そうとするベトナム語を鼻先で嘲う。料理に髪の毛やゴミなどの異物混入。お勘定はぼったくり。などなど。 飲食店は特にローカルに近いレベルに行けば行くほど、不愉快な目に遭うことが多く、ベトナムでの生活が長くなると、その場で店員相手に怒鳴り散らしてる見知らぬ日本人や、プンスカと激怒しながらSNSに投稿した「2度とこの店来ねーぞ !」が、拡散されているのを目にするのも珍しくない。  「水と安全は無料サービス」と謳われて久しき、我が祖国ニッポン。たとえファストフード店でも、料理や給仕に毛一筋ほどの粗相でもあろうものなら、「親でも殺されたの?」ってくらいの凄まじい勢いで不手際を罵倒されても止む無き、ミスの許されない厳しい世間。はたして、ここベトナムでも、その「OMOTENASHI原理主義」的な流儀は、正義として通用するのか? そもそも、ついこないだまで、ろくなサービスを見たことも受けたこともない国の人たちが、見よう見まねで何とか頑張っている段階のベトナム飲食業界。さらに言えば、転職辞職が日常的な労働環境では、プロ意識ゼロの「地雷」店員にあたる確率は、日本より高くて当たり前。 大事な宴席で失敗したくなければ、店選びに下見の手間とコストを惜しんではダメ! 今月も、ガッツ!

【29屋(にくや)】食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム事情を踏まえて食卓にまつわる小ネタに切り込みます!
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