29屋的 越南食卓 /第6回

チョイ役が主役に!? パクチーブームにモノ申す!

29ya ベトナム語で「ゴー」。タイ語で「パクチー」、中国語で「シャンツァイ」、英語で「コリアンダー」。地中海東部原産で、主に茎や葉っぱを「薬味」として使うセリ科の一年草だが、東南アジア食愛好家の中にも「コレだけはダメ!」という人はけっこう多い。 事実、独特の香りの素であるデセナールやヘキサナールという成分は、日本でもおなじみの「草原の毒ガス兵器」ことカメムシさんの屁と同類なのだそうだ。 時に、今、我が祖国ニッポン。エスニックブーム&美容痩身デトックスのビッグウェーブに、ナウでトレンディーな婦女子が飛びつきまくり、「パクチーブーム」が続いているという。各種ビタミンやβカロテンなど、「美肌やアンチエイジングに必要な栄養素が山盛り!」という情報がTVや雑誌などで紹介されるや否や、昨日のカメムシ草は、今日の高級ハーブさま。本来であれば、麺類やおかゆや、炒め物、和え物なんかに、ほんのちょっぴり香り付けで入っているような「雑草以上、野菜未満」の存在が、一気に「オシャレな薬草」へとランクアップ。大昔の新日本プロレスでたとえれば、ひょうきんプロレスのドン荒川が猪木を差し置いてメインイベントを張り続けるといえばわかりやすいだろうか?(←わからない人は放置) まあ、グルメ的には「素材の風味を楽しめてこそ『通』」みたいな考え方もあるんだろうから、たとえ、愛しい人@意識高い系のクチヅケが「カメムシの香り」でも、ガッツでちゅーをするのぢゃ。

【今月の言葉】「ここにある食べ物は、身体にはいいんだろうけど、気持ちを弾ませてくれないじゃん」 「栄養一点張りで楽しくない物は、食べたくないわ」 BY『美味しんぼ』富井副部長の息子の友達
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