【ハノイ通信】暑さに辛さで対抗!各店自慢の激辛インド料理

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常夏の国で辛い料理が食べられるのはなぜか? 辛味成分の刺激で汗をかくことで体表面の温度が下がり、涼しさを感じられるためだ。夏真っ只中の今、スパイスたっぷりの店で一番辛いインド料理を食べて、熱さをふっ飛ばそう!
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100%ハラール料理が自慢

タンドーリチキン Tandoori Chicken 「リトルインディア」のインド人マネジャー自慢の1品は、鶏肉をヨーグルト、クミンなどの調味料に漬け、タンドールと呼ばれる壷窯で焼く、「タンドーリチキン/Tandoori Chicken」だ。ヒリヒリと辛く、身はしっとり柔らかい。また、トマトソースにクリームやカッテージチーズを加えたカレー「パニールバターマサラ/Paneer Butter Masala」も店のおすすめで、辛味は好みで追加できる。
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「タンドーリチキン」は1羽24万5000VND、1/2羽13万VND。「パニールバターマサラ」(8万5000VND)は、インド風のパン「ナン/Nan」(3万VND~)と一緒にぜひ
Little India 住所:32 Hang Tre St., Hoan Kiem Dist., Hanoi 電話:(024) 3926 1859 / 3935 0473 営業時間:10:30~14:30 / 17:30~22:30 (L.O.)22:00 ウェブサイト:http://littleindiahanoi.com

香辛料を巧みに使用し、本場インドの味を守り続ける

西インド・コールハープル料理 Chicken Kolhapuri & Sabzi Kolhapuri 唐辛子、ウコン粉、クミンシードなど20種以上の香辛料で味付けした鶏肉を圧力鍋で柔らかくなるまで煮込む、「コールハープル風チキン/Chicken Kolhapuri」(上、10万5000VND)の他、唐辛子、タマネギ、カリフラワーなど様々な野菜をトマトソースで煮る「コールハープル風煮込み野菜/Sabzi Kolhapuri」(下、6万VND)は辛さが強め。自家製の「ナン/Nan」(2万8000VND~)と堪能しよう。
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「1992年に私の祖父がこの店を始めました」とインド人店主。伝統のレシピを守るため、香辛料をインドから輸入しており、料理の辛さは調整しない
Khazaana 住所:34 Duong Thanh St., Hoan Kiem Dist., Hanoi 電話:(024) 3934 5657 / 3934 3513 営業時間:11:00~22:30 (L.O.)22:00 ウェブサイト:www.khazaana.vn

世界的に有名なインド北部を代表する料理の1つ

カダイチキン Kadhai Chicken 「カダイ」は多様な料理に使われるインドの鍋のこと。主にインド北部の料理を供する「フードショップ45」では、この「カダイチキン」を辛いものが食べたいと希望する客に勧めるという。 鶏肉をトマト、タマネギ、ピーマンと、トウガラシやショウガなど各香辛料を混ぜたスパイシーなソースと炒める。舌先を刺激する辛味と野菜の甘味、肉の旨みが口の中に一気に広がる。
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「カダイチキン」10万5000VND。好みで辛さが調整できる。本店は15年間にわたり営業しており、家族経営でアットホームな雰囲気
Foodshop 45 住所:59 Truc Bach St., Ba Dinh Dist., Hanoi 電話:(024) 3716 2959 / 3715 1465 営業時間:10:00~22:30 (L.O.)22:30 ウェブサイト:http://foodshop45.com
ハノイで徐々に広まるインド料理
インド料理店は外国の料理店が少なかった1990年代からハノイに出現しているが、若者をターゲットにしたドラマでこの数年間トレンドとなっている韓国料理や、急速に増加している日本料理店などと違い、インド料理店は“ブーム”がまだ起こっていない。  インドのドラマシリーズは、視聴者の大半を中年女性が占める全2000話ほどの『小さな花嫁/Balika Vadhu』をはじめ、最近ベトナムではよく放送されており、インド文化に対する関心がゆっくり広がり、新しいインド料理店も少しずつ登場している。 本場の味を忠実に再現するには、ある店主は「インドの香辛料を使わないと」と話す。実際、多くの食材を本国から輸入している料理店は多い。唐辛子やブラックマスタード、クミンなど多様な香辛料を使った刺激の強い味は、優しい味付けを好むハノイ人にとって食べにくいと敬遠する人もいるが、好奇心で挑戦して、そこからハマる人もいるというのが現状だ。