人生相談29屋にきけ！フォ!!!! ／第27回

29屋（にくや） 食材＆弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決（！？）します！

Q.「ベトナム大好き、仕事も大事な時期！　でも、体のアレルギーが…（泣）」

ペンネーム：アレルゲンDX　♂　29歳：個人事業主

はじめまして、29屋さん。ベトナムで働き始めてから、ようやく１年。仕事も軌道に乗り、生活にも慣れてきたのに、最近、急に食事のアレルギーが出始めて困っています。日本にいた頃は何もなかったのですが、米と小麦、ピーナッツ、豚肉、川魚、貝、乳製品を食べると猛烈にかゆくなって顔や手足が腫れあがってしまうのです。病院では長期の帰国と静養を勧められたのですが、ベトナムを離れたくありません。どうすればいいでしょうか？

A. 「ご自分の体なので、人に迷惑かけなきゃ大丈夫です（キッパリ）！」

大昔、ある子ども向け特撮番組で、「悪の組織が魚屋さんのトラックや魚市場を襲撃してサンマとかを強奪→街中の魚がなくなり、カルシウム不足になった子どもたちが弱体化→はっはっは、日本は我々のものだ！」という、風が吹いたら桶屋が儲かる式の壮大で回りくどい作戦が実行されました。ヒーローの活躍で無事に一件落着したものの、悪者の作戦幹部が、牛乳やヒジキやサプリメントの存在を失念しているというのが根本的なポカであり、たとえ事態が長期化しても、子どもたちの骨がポキポキ折れまくることにはならなかったと推察されます。貴男の場合、それだけのラインナップでアレルギーが出てしまうと、食品の選択肢が不十分なベトナムでは不便っちゃあ不便ですが、まあ、栄養素の確保という点においてはなんとかなるでしょう。あとは、ぶっ倒れて他人に迷惑をかけるようなことがなければ（特に医療費の面で）、自己責任で頑張ってみてもいいと私は思います。いわゆる「アラサー」は、青年からオッサンに肉体がシフトしていく時期であり、諸々の自覚症状が出てくるのは当然なことです。仕事とヤセ我慢とを天秤にかけて、大丈夫と思える間は大丈夫なんですよ、きっと。男子たるもの、一生に何度かは心身を削って物事に打ち込まなければいけない時期があり、他人がどう思おうとも、ご自身が決めていいことなのではないでしょうか。超の字がつくほど、ガッツです！