人生相談29屋にきけ！フォ!!!! ／第23回

29屋（にくや） 食材＆弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決（！？）します！

Q. 「残酷な真実を告げるべきか？　同僚の一目ぼれの相手には婚約者あり【悲報】」

ペンネーム：私だって恋したい　 ♂　32歳

こんにちは29屋さん。先月、弊社に若くて美人のインターン生が配属され、日越の男性同僚社員が浮足立ちまくりなのですが、その中でも、私の隣の席のベトナム人社員が本気中の本気でスイッチが入ってしまい、わかりやすく小ぎれいになるし仕事の張り切りっぷりも痛々しいほどです。問題は、その彼女、既に日本で婚約しているそうでして、この反動が怖いです。余計なお世話かもしれませんが、真実を彼に告げるべきでしょうか？

A.「ベトナム男の一途さと、切り替えの早さを侮るなかれ」

みんながみんなとは言いませんが、男が美人に惚れるのは、恋の実るor実らないを別にした、本能みたいなもの。とりあえずダメもとで周辺をうろちょろして、ダメでも案外平気で次に進めるのが男のロマンでもあり、図太さでもあるといえます。私の知人の奥さん（ベトナム人）の話ですが、現在の旦那さんと婚約中で社内未発表の頃。毎朝出勤すると、机の上に一輪の花とケーキが置いてあることが続き、しばらくして隣の部署の男性社員が「あれ、僕からです。よかったら、今度、食事に行きませんか？」と、アプローチしてきたそうです。「気持ちはうれしいですけど、私、今度、結婚するんです」と正直に白状したところ、次の朝から、斜め前の別の女性社員の机の上に花とケーキが置かれるようになったそうです。なので、そのインターンの美人さんが、おのれの美貌を鼻にかけて結婚詐欺師かキャバクラ嬢まがいの「金銭・物質的な悪事」を働くとか、自分に気のある男性諸氏を焚き付けて「♪けんかをやめて～　ＢY河合奈保子」ばりの自意識過剰な小悪魔っぷりを楽しむようなトラブルがないのであれば、別にほうっておいて同僚君にもう少し長く夢を見させてあげるのもいいでしょうし、「ねえねえ。彼女、恋人居るのかな？」という質問が出たら、「え？　日本に婚約者待たせてるらしいよ」とあっさり教えてあげるのもよし。どっちでも、別に貴女が気に病むことはないんじゃないでしょうか。ま、仕事に支障の出ない程度で、ガッツ！！