人生相談29屋にきけ！フォ!!!! ／第19回

29屋（にくや） 食材＆弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決（！？）します！

Q.「どっちも一緒にしか思えないのに…。嫁のオーガニック嗜好が無駄な気がする」

ペンネーム：栗鼠＆タイガーマスク　♂　29歳

こんにちは29屋さん。うちの嫁は結婚前から、自然志向とかロハスとかいうワードに弱く、ちょっとでも体によさそうな気配のする商品は多少高くても買ってきてしまう癖があり、私には無駄に思えてなりません。効果があるのかどうかもわからないし、何よりベトナムで買うと結構高い。やんわりとわかってもらうには、どうすればよいでしょうか?

A.「否定するのではなく、安くて効くものを一緒に探せばOK!」

日本人というのは、とかく、「健康のためならイノチだって、惜しくはない!」みたいに、次々と当世流行の健康法やグッズに飛びついて一心不乱に取り組む傾向があります。ただ、一つの手法を末永く何十年にも続ける人は珍しく、だいたいの場合「あぁ、あれ、高いし、あんまり効果ないし、面倒だからヤメたわ。今は、それより、○○よ～」とばかりに、早ければ2～3ヶ月。長くても1～2年ぐらいのスパンで、昨日までの「神」を棄てて「改宗」する身軽さたるや、脱兎の如し。そもそも、日本最初の商業キャッチコピーと謂われる『土曜丑の日　うなぎの日　by平賀源内』が示すごとく、この手の流行り廃りというのは、とかく裏にいる仕掛け人の手腕次第で世間に認知されるかどうかが決まり、科学的な効果検証や費用対効果のバランスは二の次であることも多いのは、間違いないのかもしれません。しかし、それでもなお、今回、貴男が言うべき台詞は「怪しげなモノに飛びつかない俺、かっけー!　それに引き換え、わが嫁ときたら（呆）」ではありません。「よくわかんないけど、なんか良いような気はするかな～（微笑）」です。その上で、値段が安ければ、奥様のマイブームとして許容してあげれば家庭は平和ですし、高いようであれば「お、結構するんだね。じゃ、ネットでさ、似たようなの一緒に探してみようよ!」と共同作業を地道に進めることです。ガッツ、あるのみ!