人生相談29屋にきけ! フォ!!!! /第14回

29屋(にくや) 食材&弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決(!?)します!

Q.「正直、微妙な味…。ベトナムでカレー屋をやろうとしている弟の勝算は?」

29屋ロゴペンネーム:私のカレーは左巻き ♀ 30歳

29屋さん、きいてください。先月、ベトナム中部の田舎町に旅行してきた弟が、すっかりその町に惚れこんでしまい、「仕事を辞めて移住したい」と言い出しました。「カレー屋やったら儲かるよ! まだあの町、日本食屋そんなにないからパイオニアになれる」と、やけに楽観的なのですが、正直、弟のカレー、私はそんなに美味しいと思いません。失敗の匂い濃厚なのですが、どうすればよいでしょうか?

A.「カレーを甘く見ると、スっパイスます(失敗します)w」

かつて私が初めてベトナムに来た頃、地元民の誰もハンバーガーやピザを「うぁ脂っこ(吐)!」といって食べなかったのも今や昔。経済発展による購買力の上昇と、外国文化の流入による嗜好の多様化によって、ベトナムの若い人たちも、どんどんと珍しい食べ物にお金を使うようになってはきています。とはいえ、それは都市部に限ったお話。身もふたもありませんが、日本食レストランがない町には、日本食材が手に入りにくいとか、お金のあるお客さんが少ないとか、日本食レストラン経営が難しい理由があります。もし、「日本の素人が買って来たルーで適当にカレー作ってみたら大繁盛」みたいな旨い話があれば、とっくの昔に他の誰かがやっているはずです。脱サラ(死語)してカレー屋やるなとは言いませんが、圧倒的に覚悟と実力とカレーへの愛情が足りないような気がするのは、たぶん貴女だけではなく、このコラムを今読んでいる読者の皆さんも同じではないでしょうか? ま、あんまりオブラートに包まずに、きちんと言ってあげたらいいんじゃないですか? 「友達の家で普通に出されたら食べるけど、お金出してコレだったらアタシでも行かない」的な率直過ぎる感想を受けて心が折れてしまうくらいなら、どうせ客商売&ベトナム生活の厳しさに負けてダメ外人の仲間入りするのは必至。なら最初からやらない方がいいので、貴女も敢えてスパイシーに評論してあげてください。ガッツです。
【今月の言葉】 「カレーに関しては世界中で俺に勝てるヤツは誰もいねえんだ! こいつらはもう俺のブラックカレーなしでは生きていけなくなるんだぜ。クアーッカッカッカッカカカ・・・(発狂) 」 BY 鼻田香作(『包丁人味平』)
関連記事
Related Articles
ゆるく、楽しく、気軽にフットサルサイゴン蹴球部
2024.10.20

ゆるく、楽しく、気軽にフットサルサイゴン蹴球部

会員急増中! 和やかな卒業生会!ハノイ三田会(慶応大学同窓会)
2024.10.20

会員急増中! 和やかな卒業生会!ハノイ三田会(慶応大学同窓会)

お気軽にご連絡下さい東京都民会
2024.10.20

お気軽にご連絡下さい東京都民会

東北6県に縁のある方であれば、 どなたでも参加可能ですサイゴン東北六魂会
2024.09.20

東北6県に縁のある方であれば、 どなたでも参加可能ですサイゴン東北六魂会

集え!  東海大学卒業生! 留学生!東海大学同窓会ベトナム支部
2024.09.20

集え! 東海大学卒業生! 留学生!東海大学同窓会ベトナム支部