ベトナム人経営者の気質/第10回 経営者のパターン②/~大都市圏と地方~

ベトナム人経営者の気質/第10回  経営者のパターン②/~大都市圏と地方~進出ブームで交渉がレベルアップ

今まさに第3次ベトナムブーム到来が叫ばれ、ベトナム進出の話題が毎日の様に囁かれております。 2011 年には、それまで過去最高だった2008 年の外国直接投資(FDI)許可件数を50 件もの差を付けて抜き、昨年2012 年には10月の地点で更にその件数を超えて、2年連続の過去最高年間許可件数を達成致しました。 日系企業の進出は主にハノイ、ホーチミン市の大都市圏エリアに集中し、視察やビジネスマッチングも盛んに行われております。 こういった背景により、大都市圏エリアの経営者の多くが日系企業への対応法や価格相場等に慣れたためか、「高い」「安い」で紛糾していた交渉にロジカルな材料をぶつけてくるなど、駆け引きの面で目を見張るほどの進歩を遂げている様に感じられます。

値上げの理由も、もっともらしく

ホーチミン市内から車で1時間強のある工業団地では、2011 年には$60USD /㎡の販売価格だった土地が、2012 年末に調査してみると$80USD/㎡強に値上がりしておりました。実に40%もの上昇率で、これが最近のベトナム人気と日系企業の進出傾向に合わせた値上げであることは明白です。 話を聞いてみると、「現在の交通インフラ整備の進捗と、今後10年間の都市計画の内容から価格を算出しました」という、一見、昨年までの価格を知らなければ納得させられそうな回答でした。これは機を見るに敏なベトナム人経営者らしい動きとしても理解することが出来ます。 逆に地方エリアの経営者には、まだスレた人も少なく、わざわざ都心部に事務所だけを構えて対応している企業もあります。 今後インフラ整備が更に進む中で、大都市圏の賃金上昇によるスレた感覚を持ったパートナー以外との提携も選択肢の1つとなってくると思われます。
河原 光伯 かわはら みつのり 15 年間会社員を務めた後、中東・ヨルダンにてJICA 事業に従事。AGS ホーチミン事務所で営業・労務・ビジネスマッチング担当。 http://ags-vn.com
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