第8回 ベトナム株がV字回復！／２週間でマイナスを解消。

VN指数は、2009年２月24日にバブル崩壊後最安値の235.50ポイントをつけました。そこまで下げた理由は、先月も書いた通り、インフレ抑制のために上げられた基準金利でした。現在の状況と同じだったわけです。 しかし、インフレが収まると徐々に金利は下げられ、2009年のテト（Tet）が終わった２月にはピークから半分の７％になっていました。それでも株式市場は長い間冷え込んでいたので、なかなか資金が戻って来ません。戻ってきたのは、やっと４月に入ってから。出来高もどんどん増え、史上最高を記録する日もでてきます。こうなると楽しいですよ。チャンス到来です！ ベトナム株は株価の５％上昇でストップ高になります。日本の半分ほどの上昇でストップ高になるのです。私が買った株も毎日のようにストップ高を記録しました。気分最高です！ この頃買っていたのは大型株中心でした。あまり難しいことは考えず、勢いのある銘柄に付いて行けばいいのです。そして、次々に乗り換えて行くことで、４月19日にはマイナスを解消できました。残っていた資金を投入してから２週間という短期の出来事でした。 ベトナム株をはじめて８ヶ月目。やっと、プラスに持ち込めたのです。その時点でVN指数は340ポイントほど。まだまだ、これからです！！

今月の一喜一憂 2011年初日、VN指数終値は485.97ポイントでした。そして、最終日は351.55ポイントだったわけです。約28％の下げ。本当によく下げました。

2011年にあった出来事では、やはり２月のベトナムドン切り下げが印象的でした。これまで最高の９％を超える切り下げでした。そこからも何度となく切り下げが行われ、年末時点で１US$＝２万828VND（約80円）です。私がベトナム株に投資した頃は１US$＝１万6500VND（約60円）ほどだったのに。ドン安はまだ続くのか？　それでも、2012年こそは取り戻しますよ！

脇田 敦 わきたあつし ラジオNIKKEI株番組の元ディレクター。2008年ハノイへ移住。ライター業のかたわら、ベトナム株を取引。著書に『日本サッカー狂会』（国書刊行会）など。 http://d.hatena.ne.jp/wakita-A