Lesson.01 魔物が棲むNo.18／ハノイゴルフクラブ／18番ホール473ヤード、パー５

ハノイ郊外にあり、日本人利用が多い「ハノイゴルフクラブ」。ここの最難関は18番ホールです。真っ直ぐでアップダウンがなく、比較的距離も短めのロングホールといえます。 ティーインググラウンドからグリーンまで見渡せ、一見、簡単にバーディが取れそうに感じます。 このホールでは、ティーショットの際、左のＯＢラインと右サイドにある池に注意しましょう。フェアウェイの幅も広い所で37ヤード、狭い所だと27ヤードしかなく、思い切り打つのはおすすめしません。 セカンドショットは、さほどプレッシャーを感じず打てそうです。狙い目はフェアウェイ右サイドで、できるだけフェアウェイからアプローチしたいところです。手前から奥にかけてグリーンが非常に速いので、狙った場所にボールを止めるのが難しく、難易度が高いといえます。 パーはもちろん、バーディやイーグルも狙えるものの、シングルプレーヤーも簡単にダブルボギー、トリプルボギーを出してしまうホールでもあります。

ハノイゴルフクラブ／Hanoi Golf Club 住所：Minh Tri Commune, Soc Son Dist., Hanoi 電話：(04) 3599 1365 www.hanoigolfclub.vn ハノイ中心部から車で約45分。ノイバイ（Noi Bai）国際空港の近くに位置する。日本人設計で日本人従業員が常駐。利用者にも日本人が多い。全18ホール、総長7179ヤード。

473 Y PAR 5

Aルート　難易度★★★ ドライバーを思い切り振って２オンを狙いましょう。右の池を気にせずにティーショットを打つには250ヤード必要ですが、飛距離に自信があるなら、かなり有利になります。 ティーショットドライバーは狙い目を左サイドの右寄りフェードボールで攻めるのがベストです。２打目はウッドの３か５でグリーンセンターの右サイド狙いで。ここで大切なのは高いボールを打つこと。低い球筋では、ボールがグリーン上で止まりにくいからです。 Ｂルート　難易度★★☆ ティーショットでバンカー前の200～220ヤードを狙う攻め方。フェアウェイの幅が１番広いポジションで、リスクが低いといえます。方向性に自信の持てるユーティリティの17°のロフトのクラブで攻めます。 セカンドも同じクラブでフェアウェイ右サイドを、サードショットは100ヤード前後なら、ショート目に狙いましょう。50ヤード以内なら56°ないし58°のウェッジを用いて高い球筋で攻めれば、グリーン上に止められます。確実にバーディを取るために、３オン狙いで攻めることをおすすめします。

松本徹（まつもと・とおる） プロゴルファー。1958年、兵庫県生まれ。鈴木規夫プロに師事、1993年より大分県でゴルフ教室主宰。（社）日本プロゴルフ協会（PGA）会員、（社）日本ゴルフツアー機構競技委員。ハノイを中心にゴルフレッスンを行う。