南部の味は／受け入れられているのだろうか？／ハノイで食べる南部庶民料理

食に関して保守的といわれるハノイには、ベトナム南部の料理を出す店が少ない。全土の味を揃えたレストランも最近は増えたが、麺類など南部の庶民料理を食べられる店を見つけるのはまだまだ難しい。そんな希少な店を探してみた。撮影／西澤智子

ベトナム南部を代表する麺料理 フーティエウ／Hu Tieu

原料はフォーと同じ米だが、半乾燥状態にした麺はコシがある。中国発祥とされるが、北部ではあまり食べられていない。 「汁入りフーティエウ」３万5000VND（約140円）。スープが別に付く「混ぜフーティエウ／Hu Tieu Tron」もおすすめ

ここが違う！ ホーチミン市で食べて気に入り、この店を出したハノイ出身のオーナー。南部製の麺を使っているものの、ハノイの人びとの好みに合うよう工夫。南部では具材にエビやイカ、レバーなどを使うが、ハノイではハムなどを使用。 ここで食べられる！ フイホアン／Huy Hoang 住所：21 Hang Dieu St., Hoan Kiem Dist. 電話：(04) 3828 7604 営業時間：16:30～24:00（L.O. 24:00）

 肉料理と一緒に食べるシート麺 バインホーイ／Banh Hoi

極細の米の押し出し麺を、シート状に平たく編んだもの。肉料理などと一緒に食べることが多い。 「バインホーイ」５万VND（約200円）。巻かず、平たいまま出されることもある

ここが違う！ カントー（Can Tho）生まれのオーナーが始めた店。ハノイっ子の好みに合わせ、どの料理も本場のものより辛さを控えている。「ハゼ／Ca Keo」を使った料理が名物だが、肉料理を注文する際には、カントー風にバインホーイを添えよう。 ここで食べられる！ ニャーハンラウマム／Nha Hang Lau Mam 住所：65 Van Cao St., Ba Dinh Dist. 電話：(04) 3761 4911 営業時間：7:30～23:00（L.O. 23:00）

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