2011.06.27

チャムとベトナムの交流点/象の石像(8~9世紀頃)

象の石像 素焼きの器や瓦で有名なホイアン(Hoi An)のタンハー(Thanh Ha)村。トゥボン(Tu Bon)川から採れる土が陶器に適しているため、古くから焼き物が作られてきた。一方、レンガ造りの遺跡で知られるチャム(Cham)族も、昔からこの地で素焼きの甕(かめ)などを作っていた。 この村の平和を祈る社の敷地に、樹齢数百年という大樹がある。幹の隙間を覗くと、ひっそりとチャム族の象の祠がある。ベトナム人は先住民の神を「土着の神」として壊すことはせず、その場に自分たちの神を祀り、一緒に大切にしたという。 石を彫刻した象の姿は踊るように片足を上げ、ダナン(Da Nang)のチャム博物館で見られる象の彫刻とよく似ている。この祠は8~9世紀頃に建てられたと考えられており、今では全体が樹で覆われてしまっている。祠を横から見てみると、レンガ造りの土台が見られる。 象の石像 現在の祠は、ホイアン旧市街で見られるような建築様式になっている 象の石像 象の石像がある大樹 チャム族の象の祠 敷地に残る古い石碑には、「正和丙子年(1696年)4月16日に、現在の祠が建てられた」と刻まれている
Tuong Voi Da 住所: Lang Gom Thanh Ha, Hoi An 電話:なし 拝観時間:なし 拝観料:2万VND(約80円)