近くて新しい、癒しの街へ
次の週末はプノンペンで |
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とっておきブティックホテル
前国王シハヌーク(Norodom Sihanouk)の母、コサマック(Sisowath Kossamak)妃が建てたとされるヴィラを改装した「ザ・パヴィリオン/The Pavilion」。クメールとフレンチコロニアル様式が織り成す独自の建築が特徴だ |
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プノンペンの街中で、週末をお洒落にゆったり過ごしたい。そんな希望を口にすると、まず案内されたのが、静かな住宅街の一角。周りを高い塀に囲まれ、入り口にはセキュリティが立っている。予想していなかった状況に少しとまどいながら門の中へ入ると、そこは青々とした葉を広げるパームツリーと咲き乱れる花がプールの水面に涼しげな影を落とす、街の楽園だった。
古くて由緒あるヴィラを改装し、泊まる人々の目的に合わせてデザインされたブティックホテルが「ザ・カビキ」、「ザ・パヴィリオン」、そして「ブルーライム」。いずれも街中にありながら、まるで郊外のリゾートに足を伸ばしたような気分にさせてくれる、正真正銘の隠れ家リゾートだ。
プールサイドにはカフェ&レストラン、スタッフはフレンドリーで、雑多な日常や日ごろの悩みなんて忘れて、ちょっと特別な時を楽しむための、そんな空間。「あまり人に教えたくない。でも自慢したい!」と誰もが思うからなのか、口コミで評判が広まって、常に予約でいっぱいというのも分かる気がする。
プノンペンの繁華街といえば、トンレサップ(Tonle Sap)川沿いに伸びる通り、通称「リヴァーサイド」。特に夕暮れの景色が訪れる時間帯から賑わいを見せるこのエリアにあるのが「ザ・キー」と「エフシーシー」。どちらもルーフトップのバーからの眺めが素晴らしい。客室は落ち着きあるシンプルかつ機能的な作りで、安心して旅行にも仕事にも利用できる。
今回訪れたホテルはどこも朝食付きで無線LAN(wifi)完備。さりげない贅沢を堪能するなら、週末はこんなホテルで過ごすのも悪くない。
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大切な人と共有したい空間
ザ・カビキ / The Kabiki
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政府要人などが住み、専用ゲートも設けられている高級住宅街に建つ。家族で過ごすことを想定したデザインで、自転車で走り回れる広い庭が自慢。プールは大人用と子供用の2つ、また2段ベッド付きや、バスタブ付きの客室もある。
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恋人たちの憩いの場
ザ・パヴィリオン / The Pavilion
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王宮と王立美術館の間にある、大人のためのリゾート。プールサイドのデッキチェアやベッドでくつろぎたい。カップル向けの設計で、16歳未満は宿泊不可。木々の間に建つプライベートプール付のヴィラや、ジャクジー付きのバンガローが特におすすめ。
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庶民の町に溶け込みながら
ブルーライム / Blue Lime
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周りを民家に取り囲まれた路地にある。家具は全てがコンクリートで作られており、モダンかつお洒落。個人宅のような玄関やリヴィングルームのようなロビーで自宅に帰った気分になれる。16歳未満は宿泊不可。
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シンプルモダンの極み
ザ・キー / The Quay
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賑やかなトンレサップ(Tonle Sap)川沿いの中心にあるホテル。24時間ルームサービスあり。夕日が眺められる屋上のバー(10:00〜24:00)は宿泊客でなくても利用でき、ハッピーアワー(16:00〜20:00)は各種カクテル半額、生ビール1US$。
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リヴァーヴューをひとり占め
エフシーシー / FCC
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1993年にオープン、その名前「外国人記者クラブ/The Foreign Corres-pondents Club」の通り、かつてはジャーナリストのたまり場だったバーが有名。川側の客室はバルコニー付き。夕暮れ時に訪れたい3階のバー&レストランは、ハッピーアワー(17:00〜19:00)ならドリンクが50%OFF。
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スケッチトラベルで行く!
素敵なホテルプラン
プノンペンの旅
(2009年02月号 | 2009年4月10日 金曜日 12:15 JST更新) |