朝から晩まで1日遊びつくす
カントー大図鑑

　街の観光スポットは大抵歩いて行ける距離だが、ちょっと遠くまで足をのばして郊外の穴場にも行ってみよう。訪れるときは、タクシーやバイクタクシーを利用してみて。

　ザボンやジャックフルーツ、パパイヤ、マンゴー、カカオなどが見られる「ミーカン果樹園」は、ただの果樹園ではない。広大な園内に足を踏み入れると、まず野鳥や馬車、不思議なオブジェが迎えてくれる。さらに、なぜか子豚のレースや池でのワニ釣り、カラオケ、小さいベトナム料理レストラン、子供用プール、宿泊ができるバンガロー（1泊25US$〜）もあり、フルーツ以外にもいろいろ楽しめる穴場の娯楽施設なのだ。もちろん園内のフルーツを食べるのもいいが、小腹がすいたら、出来立てのココナッツ入り蒸しクレープ「バインクォン/Banh Cuon」（3000ドン/約20円）もぜひどうぞ。入場料1万ドン（約60円）。

　19世紀の終わりに建てられたコロニアル建築の家。淡い黄色を基調とした邸宅の周りには、赤やピンクのランをはじめとする花々が咲き誇り、可愛らしい雰囲気。家の中には中国やフランスから取り寄せたアンティークの家具が並び、また、細やかな彫刻なども華やかで見物だ。風水を取り入れた建築で、家の入り口の向いにある岩山は魔除けの役割があるとか。一般の家なので事前に連絡してから訪問したほうがよい。