新鮮、豊富なそのひみつ 農家の朝は早い。日が昇り始める頃、彼らは畑へと急ぎ、作業をはじめる。 ダラットでは、南国ベトナムといえども、朝晩は上着を着込むほど肌寒い。高原の地特有の、昼は暖かく夜は涼しい寒暖差のある気候、そして明け方の霧による適度な湿気が、他の地域でとれるそれとは異なる野菜を育んでくれるのだ。 「しゃきしゃき、ぱりぱり、甘い」。どこの農家の人々も、そう口を揃える。試しに、もぎたてのトマトをかじってみると、まるで果物のように、濃厚な甘さが口いっぱいに広がる。特有の香りをもつパセリなどのハーブ類でさえも、口に入れるとほんのり甘い。 味だけでなく、その種類の多さにも驚かされる。トマト、ピーマン、ほうれんそう、サラダ菜類、ブロッコリー、じゃがいも、にんじん、いんげん、香草…。他にも数え切れないほどの野菜に加え、バナナ、いちご、パッションフルーツなどの果物も栽培されている。元々、ダラットにはここまで多くの種類の野菜はなかったそうだが、日本やヨーロッパ各地から種を仕入れたところ、大抵どんな品種でも、ダラットの気候の元ではおいしく育ったそうだ。 そんな種類豊富なダラット野菜の旬の季節を尋ねると、必ず「1年中!」という答えが返ってくる。畑や野菜の種類にもよるが、大抵は種を撒いてから約3ヶ月で実がなり、1年に3回ほど収穫ができるので、常にとれたての新鮮な野菜が味わえるのだ。 ベトナム国内はもとより、アジアのほかの国々を見ても、年間を通して美味しい野菜を栽培できる地域はなかなかない、と農家の人々は自慢気だ。そして近年、日本をはじめとするあらゆる国に輸出され、ダラット野菜の美味しさは海外にも広まりつつあるそうだ。
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スケッチトラベルで行く! ソフィテルダラットで過ごす至福の休日(夕食プラン)
(2008年12月号 | 2008年12月30日 火曜日 15:31 JST更新)
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