必見!ホイアン旧市街・おすすめ旧家一覧
せっかく旧家を訪れたけれど、いまいちどこがどうスゴイのかわからない。そんな人のために、旧市街で必見のおすすめ旧家とその見所をお教えします。
■フックフンの家 Phuoc Hung House
バルコニーのついた2階建て木造建築のこの家は現在、骨董品と服の仕立てを扱う店舗になっている。オーナーであるチュン(Trung)さんと、奥さんのラン(Lan)さんは、旧家に関する知識も豊富で、昔ながらの造りが美しい状態で保存されている。ホイアンの街並み保存賞にも選ばれた。
住所:23 Tran Phu St.
[写真]
(左下)1階の天井には、荷物の上げ下ろしに使われた穴が
(右下)この家の主人であるチュンさん。現在55歳で8代目という
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■貿易陶磁博物館(海のシルクロード博物館)Trading Ceramics Museum
バルコニー付2階建て木造建築の代表といえる家。元は中国福建省からやってきた人物が漢方薬等の卸問屋を営んでいたが、現在は博物館となっている。建物は1900年代前半のものと見られており、その館内にはホイアンで出土した中国や日本の肥前焼(伊万里焼)などの陶磁器のほか、旧家の瓦の葺き方や柱・梁の構造も説明・展示されている。
住所:80 Tran Phu St.
[写真]
(上)ホイアン建築の特徴ともいえる、独特の形をした瓦屋根の模型
(下)「ギリシャ雷文」と呼ばれる渦巻状の幾何学模様が描かれた、2階バルコニー部分の装飾
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■民俗博物館 Folklore Museum
正面にレンガ壁を持つ木造建築の代表的な建物。2つの中庭を持ち、バクダン通り側の家屋がバルコニー付2階建て木造建築と、グエンタイホック通り側とは異なったタイプの造りになっていることから、バクダン通り側の建物は家の拡張に際し後付されたものと考えることができるという。館内にはホイアンの人々の伝統的な風俗、生活に関する資料が展示されている。
住所:33 Nguyen Thai Hoc St.
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グエンタイホック通り側の正面は、むき出しのレンガ造りとなっている
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■クアンタンの家 Quan Thang House
中国福建省からやってきた先祖は代々、ホイアンそして各地の特産をハノイや中国へ売っていたというクアンタンの家。前家、中庭、後ろ家、そして後ろ庭と、平屋形式の代表建築とされている。家自体は階段状に梁と束を組み合わせ屋根を支える中華式の小屋組みとなっている。
住所:77 Tran Phu St.
[写真]
(左下)道路の拡張工事の際に前屋の一部が切り取られ、その後1階正面にひさしが取り付けられた。そのため屋根に段差があり、取り付けの跡をひさしの裏側に空いた穴から見ることができる
(右下)柱の上部には鯉やこうもりなどの装飾が施され、特に中庭に対しての装飾が見事。春夏秋冬など、季節の風物をあらわした彫刻が多く見られる
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(2008年5月号 | 2008年5月26日 月曜日 10:25 JST更新) |