<こちらの職人街もお見逃しなく!>
ハンマー通り
[PHO Hang Ma]
旧市街で最も華やかな通り。マー(Ma)とは、法事などに使われる冥器(故人があの世で苦労しないようにと、紙でお金や家などを模して作ったもの)という意味で、昔から冠婚葬祭などに使用される紙製品が数多く作られ、販売されていた。
現在、この通りでは中国やベトナムの地方都市で作られたものを仕入れ、販売するだけの店が多くなったが、22番の家のように、獅子舞の張子の被り物を昔ながらの手法で作る店も残っている。通りの一番の賑わいは、中秋節の時期。この時でないと手に入らない提灯や張子のお面などが軒先に無数に並び、その華やかさも一段と増す。
マーマイ通り
[PHO ma may]
19世紀になって開通した、旧市街では比較的新しい通り。もとは、通りの終わりにクアンコーデン(Quan Co Den 黒旗軍)と呼ばれる軍の一部が駐屯していたため、クアンコーデン通りと呼ばれていた。しかし、後に、マイ(May)と呼ばれる籐製品を売る店が多かった地区をハンマイ(Han May)通り、マーと呼ばれる冥器を売る店が多かった地区をハンマー(Han Ma)通り(現在のハンマー通りとは別)と改名。そして1945年以降は、2つの道の名を統合し、現存の呼び名となった。
今ではレストランやカフェが並ぶ、旧市街でも有数の旅行者エリアとなり、職人らしき人々の姿は見られないが、数百年前に建てられた古い町屋(旧家保存館)が残っている。この家屋は、旧市街で唯一見学可能な旧家で、ハノイ人の昔の生活を垣間見られる貴重な建物。ベトナムの風情と詩を墨で描く、書家ダン(Nguyen Ba Dan)氏の仕事を見ることもできる。
【旧家保存館】
住所:87 Ma May St.
時間:8:00〜17:00
入場料:5000ドン(約35円)
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