■ベトナムで一番大きな島
シンガポールより少し狭い程度の広さで、南北約５０km。島の中心は、西海岸の中央に位置し空港があるユーンドン（Duong Dong）と、島の南端にあるアントイ（An Thoi）。それ以外は人家がまばらに点在するのみだ。携帯電話もユーンドンの町を離れるとほとんど通じない。ホテルはロングビーチに集中している。カンボジアとの国境に近いため軍事施設があり、立ち入り禁止区域もある。島の南、サオビーチの近くにあるケムビーチは、現在立ち入り禁止。

■11月からがベストシーズン
5月から10月が雨季で、11月から4月まで続く乾季が、観光のハイシーズン。波は穏やかになり、まさにコバルトブルーの海が広がる。クリスマス、年末年始、テト(太陰暦の正月)の時期、ホテルは混み合い、人気の部屋は２〜３か月前に埋まる場合もあるので、早めの予約が必要だ。雨季の終わりには、乾季に備え部屋の改装や増築をするため、一時休業するホテルもあるので要注意。

■飛行機は毎日複数便あり
ホーチミン市との間に毎日数便のフライトが就航している。所要時間は約50分。空港はユーンドンの町の中にあり、町の中心である市場までは徒歩5分程度。ホテルが集まるロングビーチまではバイクタクシーで15分程度、オンランビーチまでは20分程度かかる。あらかじめ宿泊先に、空港までの出迎えを依頼しておくのがベスト。本土側のラックヤー（Rach Gia）と島のアントイ間には高速船も運航している。

■移動はチャーターカーで
島内で流しのタクシーを見ることはまれ。島内の移動は、ツアーに参加するか、車をチャーターするのが基本。観光チャーターの場合の料金は1時間10万ドン程度（約700円）〜。ホテルに頼むか、SASCO観光タクシー（電話：(077) 848686）で手配可能だ。バイクタクシーもあるが、これも町中に限られる。各ホテルでバイクを借りることも可能。料金は1日10万ドン。未舗装の悪路が多く、町を外れると人家もまばらにしかないので、慣れている人以外にはお勧めしない。

■島内周遊、海釣り、夜釣りと盛り沢山
定番とも言えるツアーは以下の通り。

1. 島内半日・１日観光
   ツアーで回るのは主に島の南半分で、ヌックマム工場、パールファーム、胡椒畑、サオビーチなどを回るのが定番。観光だけなら半日（4時間程度）、サービーチで食事をしたり、泳いだりする場合は1日コースになる。
2. 海釣り
   釣りが趣味でなくても楽しめるのが、昼・夜どちらもある釣りツアー（約4時間）。フーコックの中でも特に海が美しいアントイ諸島周辺に行く。昼間のツアーでは、シュノーケリングも楽しめる。釣った魚はその場で食べられる。太公望さん用1日釣りツアーも手配可能。
   これ以外にダイビング、島の北部の原生林を回るツアー、山の中の渓流へのトレッキングツアーなどもある。

■英語が通じるツアーデスクはここ
各ホテルで、各種ツアーの手配を行っている。町のツアーデスクはほとんどベトナム語のみだが、英語が通じるのは、サイゴンフーコックリゾートの元GMであるロイ（Mr. Loi）さんが経営する「フーコックディスカバリーツアー」だ。同社はブルーオーシャンというゲストハウス（p.17参照）も経営している。

Phu Quoc Discovery Tour
住所：Tran Hung Dao St., Duong Dong
電話：(077) 846536/846587
E-Mail：pqdiscoverytour@hotmail.com

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