【概要】
海抜約1500メートル。ベトナム中南部、Lam Dong (ラムドン)省に位置するダラットは、ランビアン山をはじめとする、標高2000メートルを越す山々に囲まれた盆地の街。1890年代にフランス人医師イェルサンによって発見され、以後フランス植民地時代に避暑地として開発された。そのためHo Xuan Huong(スアンフーン湖)を中心に広がる街中には数多くのヴィラが立ち並び、涼しい気候も相まって、ヨーロッパかと錯覚させる、独特な雰囲気が満ちている。観光のポイントとしては、雄大な自然やヴィラのほか、市場や教会、バオダイ帝の別荘などが有名。
【気候】
南国ベトナムにありながら、年間平均気温は18度。朝夕は、かなり冷え込むので、薄手の上着は必ず用意しておきたい。また、霧や雨も多く、特に5月〜10月にかけての雨季には、午前中は抜けるような青空にもかかわらず、午後はずっと雨、というように天気の移り変わりも激しい。しかし、そうした温暖差のある土地柄、野菜や果物の味は格別。ベトナム有数の産地となっている。また、キャベツやトマトなどのほか、バラなどの花々の栽培も盛ん。市場に行けば、色とりどりの花々や、採れたての瑞々しい野菜や果物に出会うことができるのもダラットの魅力のひとつ。
【アクセス】
ホーチミン市から北東へ約300km。ホーチミン市からダラット空港へは、1日1便または2便のフライトが運航されている。所要時間は約50分。ダラット空港から市内中心部へは、タクシーで約30分。ホーチミン市からは、旅行会社各社からバスのツアーも出ており、所要時間は約7時間。山々の美しい景色を眺めながらの旅を楽しむことができる。
|