Red Dao
赤ザオ族
大自然をその身に纏う、
赤い詩人
10歳になると一人前。
髪や眉を剃って大人の仲間入り。
剃った髪や眉毛が迫力満点のRed Dao(赤ザオ)族。Black Dao、Dao Tien、Dao Ban、Dao Quan Trangなど、細かく分けると11のグループからなるといわれるザオ族のひとつだ。ラオスとの国境付近や内陸部、北部沿岸地域に住み、その祖先は13世紀頃、中国からやってきたという。道教と儒教の影響を強く受けていて、Nom Daoと呼ばれる独自の漢字(読みはザオ語)を使い、祈りの言葉や詩を書き留めたりもする。
赤ザオ族といえば、頭の上にのせるざぶとんのような布がやっぱり目印。赤い布を7、8枚重ねたもので、房や鈴、コインなどが散りばめられ、重いものではなんと9kgほどあるものも。麻でできた短いベストやパンツには、人や動植物、鳥や松の木の森など、彼らの身近にある自然をモチーフとした刺繍が施され、そこから彼らの生活が見て取れるのも面白い。 |
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近頃はざぶとん型の赤布のほかに、一枚だけを巻いている人も多い。特別な意味はなく、いわゆる簡易版。ざぶとん頭巾にはボリュームたっぷりの房や飾りがついているが、通常は布の間に織り込んでいる。房をたらすのは結婚式などの特別な時のみだとか |
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ザオ族は彫金の高い技術を持っていることでも有名。他の民族がザオ族が作るアクセサリーをつけることも多い。元々は一ヶ所に定住しない生活習慣を持っており、髪飾りなどにつけられた銀細工が全ての財産。豊富に飾り立てることで自らの豊かさをアピールしたという |
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