<ベトナムの桃源郷「マイチャウ」>
女性が機を織るということ。
ターイ族の村では、女性が機を織る姿がよく見かけられる。というのも、古くから「女性は自分が織った布を窓際にかけ、男性は釣ってきた魚の尻尾を外から見える家の壁に貼りつける。そうすることで、どれだけ優れた機織りの技術や狩猟能力をもっているかを披露し、良い結婚相手を探す」風習があったからだという。
さすがに現在はその風習も廃れてきているが、機織りの技術は確実に母から子へと受け継がれている。村ではどの家にも機織り機があり、カタン、コトンと、その美しい音が村中に響きわたっている。そんなターイ族の女性は、嫁入りが決まると、結婚前に手作りのまくらや布団などを、嫁ぎ先の家族全員にプレゼントするという。
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