＜第39回＞
新型インフルエンザ（H1N1）予防の再確認！

�@新型インフルエンザについて？
「新型インフルエンザ」とは、動物のインフルエンザがヒトに感染し、ヒトの体内で増えるよう変化したことで、ヒトからヒトへ感染が可能になったもの。今回メキシコに端を発した新型インフルエンザ（H1N1）は、豚インフルエンザがヒトに感染するようになったものです。

�A感染経路・症状は？
　主な感染経路は、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどを吸入して感染する飛沫感染と、ウイルスが付着した場所に触れることによって起こる接触感染です。
　症状は、通常のインフルエンザ同様に咳、くしゃみ、発熱、悪寒などのほか、下痢などの腹部症状が比較的多くみられます。潜伏期間は、6〜8日です

�B手洗いと咳エチケットの実践を
　うがい・手洗いなど、簡単にできることから確実に行いましょう。咳・くしゃみの飛沫の中にはウイルスが大量に含まれており、マスクをしないで咳をすると、ウイルスが2〜3メートル飛ぶといわれています。咳、くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を被い、他の人から顔をそらす「咳エチケット」を守りましょう。使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨ててください。

�C備えておきたいこと
　新型インフルエンザが発生した場合の連絡先や連絡方法などを、予め家庭内で相談しておきましょう。マスクや常備薬など以外に、外出しなくてもすぐには困らないだけの食料や日用品も準備しましょう。

�D医師からのアドバイス
　今回の新型インフルエンザウイルス（H1N1）は、病原性の弱いタイプだと言われていますが、今後、病原性が強まることもあり得るため注意が必要です。厚生労働省や外務省のホームページを活用して正確な情報をチェックしましょう。インターネット上にある情報には、不確かなものや根拠のない噂などもありますので注意が必要です。

（2009年6月号 | 2009年6月19日 金曜日 17:06 JST更新）