■症例
ホーチミン市在住の54歳日本人男性が、足の指の間がかゆくなったためクリニックに来院。足水虫(足白癬)と診断され、1ヶ月間塗り薬で治療し、完治した。
■今回のドクター
国本英治医師/インターナショナルSOSホーチミンクリニック
@水虫とは? 水虫とは、白癬(はくせん)菌という真菌(カビ)が皮膚の角質層に感染・寄生して発症します。靴をはくようになって急増したので、現代病ともいえます。日本人の5人に1人がかかっているといわれ、ベトナム在住者にも多い疾患です。
A水虫の原因? 白癬菌はどこにでもいますが、菌が付着して24時間以上皮膚に留まった場合や、高温多湿の環境などの条件下で感染します。最近は、ブーツなどで足が蒸れてかかる女性患者も増えています。
B水虫の症状とは? 水虫は体のどこにでも感染する可能性がありますが、7割くらいが足水虫です。激しいかゆみ、皮膚のただれやはがれ、水ぶくれなどが特徴的な症状です。
C治療方法は? 塗り薬が一般的で、患部やその周辺に、薄く広く塗ると効果的です。また、薬の成分が浸透しやすい入浴後に塗るのがよいでしょう。ただし、数日使用しても改善がみられない場合や、飲み薬による長期の治療を必要とする爪水虫(爪白癬)などは、医師に相談しましょう。 また、皮膚は約28日周期で常に生まれ変わります。ですから一見完治しているようでも、菌の根がまだ皮膚内に残っているため、さらに最低3、4週間は根気よく薬を塗り続ける必要があります。改善していても、途中で治療をやめると再発してしまいます。
D注意点・予防対策は? 付着した白癬菌を入浴時に洗い流し、乾燥させて通気性をよくすれば、水虫にはなりません。また、体や部屋を清潔にし、下着や靴下を毎日変えるのは当然ですが、数足の靴をローテーションではくのも効果的です。不特定多数が出入りするプールやジム、白癬菌が付着する可能性のあるスリッパや風呂マットなどにも注意が必要です。市販薬の使用については、水虫でない場合は悪化することもあるので、水虫かも、と思ったときは、医師の診断をあおぎましょう。
(2009年3月号 | 2009年3月25日 水曜日 14:52 JST更新)
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