■症例
日本人男性(42歳)が歯磨き時の歯肉からの出血、口の中の粘つきを訴えて来院。歯肉の腫れと赤み、歯肉の下の歯石などが認められた。口腔ケア指導と、歯石除去及び消毒薬での洗浄を組み合わせた治療を開始。
■今回のドクター
岩崎真理子・歯科衛生士/Koseikai デンタルケア
@「歯周病」ってなに? 「歯周病」には様々なタイプがありますが、最も多いタイプの歯周病が「成人性歯周炎」で、30代から始まり、比較的ゆっくりと進行します。 初期には殆ど症状がなく、歯磨き時の歯肉出血がある程度ですが、進行するに従って歯肉が腫れ、膿がでたり、歯がぐらついて抜けてしまったりすることがあります。早期発見が大事で、適切な治療により回復します。
A実際には、こんな症状が 歯を磨いた時に歯ブラシに血が付く、口臭がある、朝起きた時に口の中がネバネバする、冷たいものや熱いものが歯にしみる、歯と歯の間に隙間が空いてきた、食べ物がよく挟まるようになった、歯肉が腫れた、歯が動いてきた、等の症状があります。
B歯周病にかかりやすくなる環境 特に単身でベトナムに赴任し、外食が多く、日々お酒を飲まれる男性の来院、質問が増えています。「日本では定期検診や歯のクリーニングに行っていたが、赴任してからは行っていない。環境が変わったからか、この頃歯が浮いたような感じや、歯ブラシに血が付くことが多くなった。口臭もあるかもしれない」、といった訴えが増えているのです。
C歯周病にかかった時は まず歯科医師による口腔内診査を行い、歯肉の腫れ、色、形、歯石の有無をチェック。その後X線にて歯を支えている骨の状態を確認し、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)を測定します。歯周ポケット内に炎症がある場合や、歯石が付いている場合は専用の器具を使って除去し、その後ポケット内を消毒洗浄します。その後は定期的に歯周ポケットを測定して数値を比較していきます。
D歯周病を防ぐために 男女共に30代からは歯周病にかかりやすい年代。1ヶ月に1度は歯ブラシを交換し、就寝前はデンタルフロスや歯間ブラシを使って、徹底的に歯垢を落としましょう。そうすることで起床時の口臭も軽減できます。また環境の変化によるストレスも歯周病の原因。ストレスをためず、タバコとお酒の量に気を付け、バランスの良い食事をとって下さい。
E菌の拡散を防ぐには? 症状が肺や喉に現れている場合は感染力があることが多く、隔離して治療する必要があります。医師の指示どおりに薬を服用することが最も大切です。患者の部屋への立ち入りを避け、しっかり換気しましょう。気もしっかりと行いましょう。
(2008年12月号 | 2008年12月13日 土曜日 11:06 JST更新)
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