■症例
47歳男性。起床時に腰に激痛。数週間たっても痛みが消えないため受診。MRI検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアと診断される。現在は物理療法と薬、ストレッチで治療中。
■今回のドクター
Dr.フレデリック・オー(Frederic Hor)/ハノイフレンチホスピタル
@「椎間板ヘルニア」とは? 背骨の骨と骨の間にある、クッションのような役割を果たす円形の軟骨が椎間板です。椎間板には、背骨にかかる衝撃を吸収するという大切な役割があります。簡単にいうと、椎間板ヘルニアとは、その椎間板の一部が骨から飛び出した状態のことをいいます。飛び出した部分が脊髄の神経を刺激し、痛みや手足の痺れといった症状が現れるのです。いろいろな種類がありますが、腰椎椎間板ヘルニアと首の頚椎椎間板ヘルニアが一般的です。
A兆候・症状 腰椎椎間板ヘルニアの症状としては、腰やお尻のあたりの激しい痛み、片足または両足の太腿、もしくは足全体の痺れなどがあげられます。感覚障害の他、重くなると、排尿障害を伴うことも。頚椎椎間板ヘルニアの場合、首の後ろの痛みやひどい肩こり、片腕または両腕、ないしは、からだ全体の痺れといった症状などが現れます。
Bこんな人は要注意 座り仕事の長い人、車での長時間移動が多い人、姿勢の悪い人、重いものを持ち上げてぎっくり腰になったことがある人、ゴルフのような腰をひねるスポーツをする人などに多い病気です。年齢を重ねることによっても椎間板が飛び出しやすくなります。
C検査・治療の方法 椎間板ヘルニアの検査では、一般的にMRI撮影をおこないます。治療には、症状が軽い場合は、痛みや炎症を止める薬などを用います。電気治療や、首や腰を引っ張る牽引などの物理療法も有効です。重症の場合は手術をおこなうこともあります。ベトナムでも日本と同じような検査や治療が可能なので、まずは医師に相談を。
D医師からのアドバイス 椎間板ヘルニアには、症状に合った適切なストレッチを毎日おこなうことが効果的です。しかし、それ以前に大切なのは、長時間同じ姿勢にならないようにすること。日ごろから体を軽く動かし、背骨への負担を軽くするように心がけましょう。
(2008年7月号 | 2008年7月4日 金曜日 12:02 JST更新)
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