■症例
1年前に歯根の炎症のため大臼歯の分割抜歯治療を受けた日本人男性(43)が同じ箇所に痛みを訴え来院。炎症が治癒しないため、残った歯根も抜歯して欠損箇所にインプラント治療を施した。
■今回のドクター
Dr.フィー(Phi)/口腔外科医・厚誠会歯科サイゴン
@インプラントって何? 歯科で言う「インプラント」とは人工歯根の事。顎の骨に埋められたチタン製の人工歯根が骨と結合し、自然歯に代わって歯を支えます。従来の入れ歯やブリッジと較べ、他の歯に負担がかからず自然歯とほぼ同じように使用できます。
Aどのような時に必要なの? インプラントは欠けた歯を補う際の治療法です。長期に渡る欠損、歯周病や歯根の炎症・破損が原因による抜歯、歯が弱いあるいは1番奥の歯であるためにブリッジができない時などに行われます。
B具体的な施術方法は @コンサルティング、Aインプラント埋入手術、B3〜6ヶ月後に歯冠作成・合着、というのが通常の流れ。インプラントを埋め込む顎の骨が充分でない場合は、骨を足したり移植することもあります。術後に腫れや内出血が起こる場合もありますが、通常10日ほどで回復します。術後のトラブルを防ぐには処方された薬をきちんと飲み、口腔衛生を良く保つ事が必要です。
Cどうしてもインプラントは必要? インプラントはあくまで選択肢のひとつであり、しなくてはならない、という事はありません。しかし長期に渡る歯の欠損や歯根の炎症はインプラントに大切な土台となる顎の骨を減少させてしまうため、隣接歯や顎の骨を守るために早期の抜歯と長期的に見て長持ちするインプラントを選択する方も増えています。
Dベトナムでのインプラントの現状は? インプラントは保険のきかない高額の治療となりますが、欧米や日本と較べてベトナムでは若干安く行えます。また帰国後は、インプラントを行っている歯科医院であれば、アフターケアも行えます。骨の状態が悪くなる前に思い切ってベトナムでインプラントを受けるのも1つの判断。大切な歯のことですから歯科医とよく相談し、しっかり理解した上で治療を受けてください。
(2008年3月号 | 2008年3月3日 月曜日 10:37 JST更新)
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