■症例
日本人男性(53歳)が、前日夕食に酒を多く飲み就寝。睡眠中、足親指の付け根に激しい痛みを感じて来院。「急性痛風」と診断され、れ、コルヒチンを処方。
■今回のドクター
Dr.フランソア・フレモント(Francois Fremont)/ハノイフレンチホスピタル
@「痛風」と「尿酸」の関係 食生活と深い関わりのある痛風は、血液中の尿酸の量と関係があります。過剰に蓄積された尿酸は関節に入り込み、急速に針状の結晶を形成します。この結晶が異物のように関節に沈着することで、「風がふいても痛い」と言われるほど、激しい痛みを伴う炎症を起こすのです。その痛みは、骨折の痛みより激しいとも言われるほどです。
A尿酸が増える理由 様々な肉や魚、食物に含まれるたんぱく質の1種「プリン体」が代謝され、最終的に排出される老廃物が「尿酸」です。体内で作られる尿酸の量が過多になった場合、または尿酸の排出が不十分な場合に、血液中に尿酸が蓄積されます。
Bこんな人は要注意! 遺伝的に血中の尿酸値が高い人は、特に注意が必要です。また、プリン体を多く含む食べ物をたくさん食べたり、水をあまり飲まずにアルコールをたくさん飲んだりする人も痛風の突発が起こりえます。
C治療の方法 急性痛風の場合は通常、コルヒチンと炎症止めの2種類の薬を使います。これらの薬は痛風によく効き、症状をすぐに和らげてくれます。
D医師からのアドバイス 最近、担当する患者の25%に尿酸値の上昇が見られます。血液中の尿酸値が高いと、急性痛風にかかるリスクは何倍にも跳ね上がります。そのリスクを減らすために、次のことを心がけることが大切です。 ■尿酸を形成する食物を減らしましょう。具体的には、内臓系(子牛のすい臓、腎臓、レバー、脳ミソ、心臓、タンなど)、乾燥させた肉、魚(イワシ、マグロ、鮭、サバなど)、貝類(イシガイ、カキ、エスカルゴなど)、甲殻類(カニ、ロブスター、エビなど)を指します。 ■1日約2リットルの水を飲みましょう。 ■発作の引き金となる食物、一般的にはアルコール、チョコレート、キノコ、油などの摂取を控えましょう。
(2007年11月号 | 2007年11月5日 月曜日 18:47 JST更新)
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