■症例
30代の日本人女性が、ダラットでバイクの後ろに乗って走行中、別のバイクに直撃され転倒。左上腕骨複雑骨折から神経障害を起こし、左腕全体が不完全麻痺。事故発生30時間後、ホーチミン市で緊急入院および手術。
■今回のドクター
Dr. クラウディオ・デュエク整形外科医/ファミリーメディカルプラクティス
@バイク事故について ベトナムでは誰もがさらされているバイク事故の危険。この患者さんはヘルメット着用で頭は守れたものの、左腕が一生不自由になる恐怖にさらされました。地方から移送されてくるケースで最も多いバイク事故。死亡報告が少なくないのも事実です。
A地方での事故 今回の事故は、ダラットの片田舎で発生。被害者が連れて行かれたのは、バンメトートの病院でした。大怪我にも関わらず長い間待たされ、ようやく行われたレントゲン撮影で複雑骨折と判明。対応できないからと、ホーチミン市へ行くよう言われました。ところが、パスポートと荷物を警察に没収されており、また警察署は夜で閉まった後でした。結局、患者さんは翌日にローカル救急車を手配、ホーチミン市で病院に収容されました。
B事故に遭ったら もしこの患者さんが、事故発生直後に病院の日本語ホットラインに電話していれば、しかるべき対応、アドバイスができたはず。特に地方での事故は、言葉の問題などもあります。病院に連れて行かれたとしても、不安であれば、分からないまま、されるがままにしないこと。すぐに、大使館・領事館かクリニックまでお電話ください。
C国際病院での手術 今回は、複雑骨折部の再生手術と神経をつなげる手術を行いました。さらにひどいケースの場合、手指の切断に対する再接着手術や、外傷等による組織欠損に対する遊離複合組織移植など、マイクロサージャリーを行うことも可能です。
D医師からのアドバイス バイクに乗る際は、ヘルメットで頭を守ること。また、事故等による外傷は、整形外科治療の対象。症状が悪化しないうちに専門医に適切なアドバイスを仰ぎましょう。
(2006年6月号/2006年6月22日 木曜日 10:38JST更新)
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