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「ベトナム麺・居酒屋」という組み合わせで営業している「越南フォー」を訪ねた。お店のうたい文句に「厳選した55種類の焼酎と体に優しい本場ベトナム料理」とある。ベトナムの焼酎だけでなく、日本の焼酎も数多く扱っている。どうしてこのような組み合わせにしたのかと、非常に興味を持った。 この店を運営する「株式会社日越商会」の社長、篠塚一子さんが語ってくれた。 「店をオープンするに至ったのは、親会社である医療関係会社の社長が、10年程前に論文を書くためにベトナムに1ヶ月滞在したことにさかのぼります。そこでベトナムの米麺フォー(Pho)のおいしさを知り、ベトナム料理の虜になりました。そしてその魅力を日本に広めたいとこの会社を作り、4年半程前に東京の青山にレストランをオープンしたのです」。 そのレストランは3年程営業を続けたが、移転の為に閉店。その後、ベトナム料理店を再開する候補地の選定に入った。何よりも駅から近い場所を求め、巡り会った場所が、この練馬駅そば。庶民的な町でありながら、渋谷、六本木、池袋へのアクセスも良く、多くの層にフォーを知ってもらうのに絶好な場所だ。 「男性や年配の方も含め、青山時代より多くの人に利用してもらえるよう、気取らない居酒屋風で庶民的な雰囲気のベトナム料理を提供するスタイルにしたのです」。 そのため同店には、とにかくいろいろな工夫が見られる。母体が医療関係の会社ということもあり、健康・安全面に力を入れ、「安心安全の国内野菜、蔵元の保証した安全な焼酎」を売りにしている。チャーハンには、日本で唯一の国産タイ米を使用、ランチセットのみかんは、静岡市清水の低農薬のものを使うなど、食の安全を求める最近の人々の動向にも対応。また新しい料理を敬遠しがちな60歳以上の年配の人向けに、「シルバー割引」という形でフォーを提供したりもしているのだ。 ベトナム人女性シェフのホップ(Hop)さんが作るフォーは、朝から4時間かけてとるスープが自慢。あっさり味だが、旨味がきいている。篠塚さんと彼女は同年代、共にがんばりましょうと励まし合いながら、店をきりもりしているという。 「先日、ホップさんが『あなたと毎日顔を合わせているけど、言葉が通じたらもっと楽しいのにね』と通訳を介して話してくれました。私はそれを聞いて、自分でももっと彼女に近付きたいし、ベトナム料理を広めるために、よりベトナムを知りたいと思っています」と、篠塚さんは最後に語ってくれた。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2009年1月号/ 2009年2月1日 日曜日 14:34 JST更新) |
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