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東京・池袋には、なぜかベトナム料理店が集まっている。このコーナーでもすでに池袋にある3つのベトナム料理店を訪れているが、今回も池袋にある店を訪れてみた。 今回の訪問先「アオヤイ」があるのは、池袋駅の西口。周りにはタイ料理、インド料理、韓国料理、日本料理と様々なジャンルの飲食店が集まっている。 「アオヤイ」という店名は、ベトナムの民族衣装「アオザイ/Ao Dai」の南部地方の呼び方。店名の通り、この店ではベトナム南部のサイゴン(ホーチミン市)風の料理が食べられる。 「父は戦前より日本に住んでいました」と店主のニェン(Nghiem)さんは、自分と日本の関係を話してくれた。ニェンさんのお父さんは、旧南ベトナムの外交官として日本に在住していたが、戦争が始まったことにより自国へ帰れず、長い間日本に住むこととなったのだ。家族とはずっと離れ離れで暮らしてきたが、10年程前にニェンさんが日本へやってきた。最初は日本語を勉強しながらサラリーマンとして会社勤めをしていたが、ベトナム料理を日本に広めたいと、レストラン開店を目標に、働きながらコツコツとお金を貯めたという。 そして店をオープンするにあたり、姉、妹、弟も来日。弟さんはこのために自国で料理を学び、調理師のライセンスも取ったそうだ。ベトナム政府からの許可もあり、お父さんは高齢ということもあって数年前にベトナムへ戻ったそうだが、子供達が日本でがんばり、ついに2004年、この店が誕生した。 「経営は専門ではないし、初めての取り組みなので、大変なことはたくさんあります。でも、いろいろなお客さんとお会いしてお話しするのが本当に楽しいんです」とニェンさん。客はベトナムを旅行した後、現地で食べた味が恋しくなり来店する人、初めてベトナム料理に触れる人など様々だが、リピーターが多いという。 ところで店名「アオヤイ」だが、かなり多くの率で『アオザイ』ではないのか?」と聞かれるのだそう。日本人には、ベトナム北部の標準語の「アオザイ」という言葉の方が一般的だからか、「アオヤイ」という店名を疑問に思うようだ。しかし、これも来店客とのコミュニケーションをはじめる良いきっかけとなっているようで、自然と会話が生まれてくるのが嬉しいと語ってくれた。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2008年12月号/2008年12月17日 水曜日 14:30 JST更新) |
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